自宅に防犯カメラは必要?用途別のおすすめ設置場所やカメラも紹介
元々防犯カメラは、企業が防犯対策や室内外監視を目的に導入していました。しかし近年は、自宅に防犯カメラを設置する人が急増しています。
ただ、目的に合った防犯カメラを選ばないと、思ったような効果は期待できません。とはいえ「どのような防犯カメラが自宅に合っているのかわからない」方も多いでしょう。
本記事では、自宅に防犯カメラを設置するメリットや注意点、用途別のおすすめ防犯カメラと設置場所などを紹介します。
自宅に防犯カメラの設置を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
自宅に防犯カメラは必要?設置するメリットを解説
自宅に防犯カメラを設置するメリットは以下の通りです。
- 防犯対策につながる
- 近隣トラブルの証拠集めになる
- 見守り用としても活用できる
安全国家といわれている日本の侵入窃盗は年々減少しています。しかし侵入窃盗の発生件数が減少しているとはいえ、住宅を対象とした事件数は令和2年で2万1,030件、1日58件程発生していて被害を受けている個人宅が多くあります。
また、「自宅内に物を不法投棄される」「外壁に落書きされる」といったイタズラも、防犯カメラの設置により防止可能です。最近だと、防犯目的ではなく監視・見守り用として防犯カメラを利用する自宅も増えています。
防犯対策につながる
自宅に防犯カメラを設置すると、防犯対策につながります。
不法侵入や車上荒らしなど、自宅関連の犯罪は多岐にわたります。特に空き巣被害は自宅にいない時間を狙われるため、気づいた頃には事件発生から数時間経過しているケースも珍しくありません。
防犯カメラを自宅に設置しておけば、自宅にいない間も守ってくれるだけでなく、万が一事件が発生しても映像データを警察に渡して早期解決が可能です。
また、防犯カメラを設置している自宅を狙うリスクを不審者は負わないため、ターゲットから外れて犯罪を防止できるメリットもあります。
近隣トラブルの証拠集めになる
近隣トラブルが発生した際の証拠集めに、防犯カメラが役立ちます。
たとえば近隣住民が自宅にゴミを不法投棄した場合、防犯カメラで記録した映像を証拠にできます。嫌がらせを受けたときも、防犯カメラに映っていれば相手は言い訳できません。
近隣トラブルは小さな事件扱いになり、警察へ相談しても捜査の進展にかなり時間がかかります。設置した防犯カメラの映像は証拠能力が高く、捜査へ踏み切ってくれることが多いです。
見守り用としても活用できる
防犯カメラは、赤ちゃんや祖父母の見守り用としても活用できます。
赤ちゃんはいつ何をするかわからないため、目が離せません。防犯カメラがあれば、家事をおこないながら離れた場所から赤ちゃんを見守れます。
祖父母を介護するときも防犯カメラで遠距離から異変を察知でき、常に見守る必要がなくなるため不安解消につながります。
自宅に防犯カメラを設置するときは「プライバシーの侵害」に注意しよう
自宅に防犯カメラを導入するとさまざまなメリットがありますが、設置するときはプライバシーの侵害に注意しなければなりません。
防犯カメラを設置すると、どうしても不特定多数の人を撮影してしまいます。顔は個人情報に該当し、映像が外部へ漏洩するとプライバシーの侵害にあたる恐れがあります。
個人情報を晒された被害者は、民法709条『損害賠償請求・慰謝料請求(不法行為など)』により損害賠償を請求でき、訴えられるとお金と社会的信用を失うでしょう。
プライバシーの侵害を犯さないように、防犯カメラの映像データは厳重に管理することが鉄則です。
また、防犯カメラの設置がキッカケで近隣トラブルに発展するケースもあるため、近隣住民に防犯カメラを設置することや目的などを事前に伝えておくといいでしょう。
防犯カメラのプライバシーの侵害問題については、以下の記事で詳しく解説しています。より深い内容を知りたい人は、こちらも合わせてご覧ください。
自宅に防犯カメラを設置するならどこがいい?
自宅に防犯カメラを設置する際は、取り付ける場所を意識することが大切です。
設置場所が悪いと望んでいる映像を撮れず、目的を達成できません。効果を期待できる箇所に絞って、防犯カメラを設置しましょう。
屋外のおすすめ設置場所
屋外に防犯カメラを設置するときは、以下の場所がおすすめです。
- 玄関前
- 駐車場・駐輪場
- 庭・隣地との境界
- ゴミ置き場
玄関に防犯カメラを設置するだけで防犯効果が高いです。
駐車場や庭、隣地との境界、ゴミ置き場は近隣トラブルやイタズラが発生しやすい場所で、防犯カメラの設置により不審者へ威嚇が可能です。すでに被害を受けている際は、被害場所を中心に映すよう設置しましょう。
屋内のおすすめ設置場所
室内に防犯カメラを設置するときは、基本的に見守り目的であることが多いです。そのため、防犯カメラはリビングなど、赤ちゃんや祖父母がよく利用する場所に設置しましょう。
寝ている状況を把握したい場合は、ベッドを見下すよう真上に設置する方法もおすすめです。
用途別におすすめしたい!おすすめ防犯カメラ
『防犯カメラの仕組み』の記事で詳しく解説しているように、防犯カメラは形状や機能など種類が豊富です。
自宅に防犯カメラを設置するときは、目的別に合ったカメラの利用をおすすめします。
防犯目的:「バレット型」がおすすめ
防犯目的で室外に防犯カメラを設置する際は、バレット型防犯カメラをおすすめします。
バレット型は筒形、ガンタイプとも言われ、防犯カメラの中でも主流の形状です。存在感があるため威嚇効果が高く、未然に犯罪を防ぎやすくなります。
犯罪防止のために、深夜でも撮影できる「赤外線センサー機能」や、映像内の音を録音できる「集音機能」が搭載された防犯カメラを選びましょう。プライバシーの侵害が怖い場合は、個人情報を保護できる機能を備えた防犯カメラもおすすめです。
バレット型防犯カメラに加えて、センサーライトも併用すればより高い防犯効果を期待できます。防犯カメラとセンサーライトを併用するメリットについては以下の記事で詳しく解説しているため、こちらも合わせてご覧ください。
見守り目的:「見守りカメラ」がおすすめ
赤ちゃんや祖父母の見守り目的で防犯カメラを室内に設置したいときは、見守りカメラがおすすめです。
見守りカメラは、遠距離からスマホや専用タブレットでカメラ映像を確認できます。工事の必要がなく、購入して見守りカメラとデバイス側を設定するだけで利用可能です。
モニタリング機能や遠隔操作機能などを備えた見守りカメラもあり、育児や介護のストレス軽減につながります。
見守りカメラの詳細は別記事で解説しています。
気になる人は、こちらも合わせてご覧ください。
プライベートを守りたいなら「モザイクカメラ」の選択も
見守りカメラはお手軽かつ遠隔から赤ちゃんや祖父母を見ることができる反面、個人の日常生活を鮮明に撮られるデメリットがあります。特に女性は、着替える際に裸が映ってしまうことに抵抗感を覚える方もいるでしょう。
モザイクカメラは、動く人の身体や顔にモザイクをかけられる防犯カメラです。プライベートも守りつつ監視ができるため、生活スペースでの利用に向いています。
自宅に防犯カメラを設置するときに気になることまとめ
自宅に防犯カメラを設置するとき、気になることがたくさんあるでしょう。
失敗せず防犯カメラを設置したい人は、気になる内容はすべて理解しておくことをおすすめします。
防犯カメラの設置費用はいくら?
『防犯カメラの設置費用』の記事でも紹介していますが、個人宅だと録画方法やカメラの台数にもよりますが、レコーダー録画タイプでカメラ1台ですと、10万円~15万円程が相場です。
費用は機器代に加えて、設置工事費や各種デバイスの設定費などになります。防犯カメラの性能を控えると、設置コストも低くなります。
DIYで防犯カメラを設置すれば設置費用が安くなるものの、つけるまでに時間と手間がかかりすぎて危険性も高いです。設置ミスで映像が映らないケースもあるため、DIYではなく、専門業者に防犯カメラの設置を依頼しましょう。
「カメチョ」では、自宅に合った防犯カメラの提案と見積もりを無料でおこなっています。意外と安く済むこともあるため、まずは一度お気軽にお問い合わせください。
防犯カメラは有線タイプと無線タイプのどちらがいい?
防犯カメラは有線タイプと無線タイプがありますが、基本的には有線タイプをおすすめします。
無線タイプはWi-Fiを利用して接続する防犯カメラで、ルーターやレコーダーと防犯カメラをつなぐ工事が不要です。ただ、無線タイプは接続が安定せず、録画が出来ていなかったということも起こり得ます。また、電源は基本必要になる為、カメラ近くで電源の確保が必要になります。
対する有線タイプはケーブルでレコーダーと接続、電源もレコーダーからケーブル1本で給電してくれるので、録画・電源が安定し、映像データのやり取りもスムーズにおこなえます。エアコンの配管を使えば、大きな工事をせず室外への設置も可能です。
どれだけ高性能の防犯カメラを設置しても、映像が映らなければ意味がありません。映像データを残すために、なるべく有線タイプの防犯カメラを選びましょう。
ダミーの防犯カメラではダメ?
ダミーの防犯カメラは低価格で購入でき、不審者への威嚇効果もあり多少の防犯対策となります。
ただ、低価格すぎるダミーの防犯カメラだと不審者に偽物だとすぐに気付かれて「セキュリティ対策の甘い家」と判断され、かえって狙われやすくなる恐れがあります。
我々専門家が見ると、本物のカメラかダミーカメラはすぐに判断できます。犯罪のプロも同様です。
もちろん本物の防犯カメラのように映像データを記録できないため、自宅に侵入されたり近隣トラブルが発生しても、早期解決はできません。
本物とダミーの防犯カメラを一緒に活用すれば、低コストながら高い防犯効果に期待できます。
ダミー防犯カメラの効果や選び方は以下の記事で詳しく解説しているため、気になる人は合わせてご覧ください。
目的に合わせて自宅に防犯カメラを設置しよう
今回は、自宅に防犯カメラを設置するメリットや注意点、用途別のおすすめ防犯カメラと設置場所などについて紹介しました。
防犯カメラを自宅に設置すると、不法侵入や空き巣といった犯罪を未然に防止できます。また近隣トラブルの証拠集めとしても活用可能です。室内であれば、赤ちゃんや祖父母の見守りカメラとしても利用できます。
ただ、防犯カメラの映像には不特定多数の顔が映り、データを漏洩するとプライバシーの侵害で訴えられる恐れがあります。映像データの管理を怠らないよう注意してください。
設置場所や機能などを意識して、目的に合った防犯カメラを自宅に設置しましょう。
防犯カメラを自宅に設置するときは、専門業者に依頼することをおすすめします。特に室外に防犯カメラが欲しい場合、転落する危険性や配線などに手間がかかります。
「カメチョ」では、自宅や目的に合った最適な防犯カメラや設置場所をご提案して、見積もりから設置までノンストップでさせていただきます。
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