防犯カメラに最適なSDカードの選び方。おすすめの容量やメーカーとは
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本記事では、防犯カメラに最適なSDカードの選び方を教えます。
SDカードのおすすめのメーカーや必要な容量をわかりやすくまとめているので参考にしてください。
ランニングコストを安く抑えるにはSDカードへの保存がコスパは高いのですが、もしかしたらクラウド保存の利用もいいかもしれないですよ。
目次
防犯カメラに最適な種類はmicroSDXC
SDカードにはさまざまな種類があります。自宅に余っているスマホ用のSDカードを使っても、反応しなかったり録画できる容量が少なすぎたりすることもあります。
防犯カメラに最適なSDカードはmicroSDXCであるため、SDカードにはどんな種類があるのか確かめてみましょう。
SDカードには種類がある
SDカードは1999年に現在のパナソニックより販売され、20年の技術開発で進化したSDカードと古い技術のSDカードが混在しています。新しい技術の製品は、速度や容量アップ、サイズのコンパクト化など、おなじ見た目であっても性能に大幅な違いが出るので、最新の防犯カメラに適したSDカードを選びましょう。
防犯カメラに使えるSDカード
2021年11月現在、人気の防犯カメラを調査して問題なく使えるSDカードをまとめました。
最新の機種に対応しているのは、2つのSDカードです。
- microSDHCカード
- microSDXCカード
この2種類のSDカードであればほとんどの防犯カメラで正しく動作できます。
microSDHCカード
2種類のSDカードのなかでは古い技術のSDカードです。
- 容量:最大32GB
- 書込み速度:最大10MB/sec
- 平均価格:300円~最大1万円程度
容量、書込み速度ともにmicroSDXCより低いですが、コストを抑えて買うことができます。
microSDXCカード
2種類のカードのなかでは新しい技術のSDカードです。
- 容量:最大2TB
- 書込み速度:最大90MB/sec
- 平均価格:1,500円~最大10万円程度
容量、書込み速度ともに性能アップしたSDカードです。
値段はSDXCとあまり変わらないことが一般的で、最大容量の2TBでは10万円近い値段がします。
おすすめのSDカードメーカー
SDカードは故障しやすく、安価な製品を選んでしまうと犯罪被害の決定的な瞬間を撮り逃す可能性があります。
コンパクトなSDカードはメーカーによる価格の違いもあまりないので、信頼性の高いメーカーを選びましょう。
とくに、この2つのSDカードメーカーの購入をおすすめします。
- SANDISK
- KIOXIA(TOSHIBA)
SANDISK
アメリカに拠点をもつ世界シェアナンバーワンのフラッシュメモリーメーカーです。信頼性と性能が評価され世界トップシェアを誇ります。
KIOXIA
国産のフラッシュメモリーメーカーです。東芝から名称変更してKIOXIAに生まれ変わりました。日本製の安心を買うにはKIOXIAです。
防犯カメラに必要なSDカード容量
SDカードの容量でどのくらい録画時間に差が出るのか気になるかと思います。
防犯カメラに使うSDカードの容量が少なければ、古いデータに上書きされて映像は削除される可能性があります。
自分に必要なSDカードの容量を、記録時間と価格から確かめましょう。
特におすすめの容量は、128GB程度のSDカードです。
容量 | 録画時間 | 価格 |
32GB | 15時間(0.6日) | 約800円 |
64GB | 31時間(1.3日) | 約1,000円 |
128GB | 62時間(2.6日) | 約1,700円 |
256GB | 124時間(5.2日) | 約3,000円 |
512GB | 248時間(10日) | 約6,500円 |
1TB | 500時間(20日) | 約14,000円 |
※ハイビジョン(4000kbps)程度 ※SANDISKの参考価格
おすすめの容量は128GB
安い防犯カメラであれば記録容量が128GBまでしか対応していない機種もあります。
SDカードを購入する前に、容量の制限がないことをまず確かめましょう。
128GB以内であればほとんどの機種に対応しています。
記録時間を増やしたい場合は、防犯カメラに対応しているSDカードをまずチェックしましょう。
防犯カメラはSDカードとクラウド録画のどちらがおすすめ?
2021年11月現在発売されているSDカード搭載の防犯カメラでは、ほとんどの機種でネットワーク機能が搭載されています。
では、録画を残すにはSDカードとクラウド保存のどちらがおすすめなのでしょうか?
それぞれの特徴を確かめましょう。
SDカードの特長
- ランニングコストがかからない
- 初期設定が楽
- 故障する可能性がある
ランニングコストのかからない
SDカードは一度購入してしまえば、毎月のランニングコストは必要ありません。
初期設定が楽
SDカードだけの利用であれば、ネットワーク設定のような初期設定の手間も少なく設置できます。
また、ワイヤレスの設定を行えば、スマホからSDカードに記録したビデオを見ることもできます。
故障する可能性がある
SDカードには寿命があります。SDカードの寿命は年数だけでなく、データの書き込み回数も大きく影響します。
特に監視カメラの常時録画など、連続して書き続ける機器ではSDカードはすぐに寿命に達する場合があります。
SDカードが壊れた症状の1つに、「書込みができない」=「急に録画記録が作られなくなった」という場合があります。
メーカー調べのデータとして、SDカードに使われているNANDフラッシュメモリの素子の書込み回数の上限がSLCタイプは10万回
MLCタイプ1万回、TLCタイプは1,000回と言われています。
現在の消費者向けSDカードはTLCタイプがほとんどです。MLCタイプ、SLCタイプは産業用が中心です。
SDカードを少しでも長く使う為に、1~2週間を目安に定期的なメンテナンス(フォーマット)と録画記録の確認・バックアップを
行って下さい。
クラウド保存の特長
- 毎月ランニングコストがかかる
- 故障の可能性が少ない
- ネットワークに影響が出る
毎月ランニングコストがかかる
SDカードとは違い、月額での利用料金がクラウド保存には必要です。
防犯カメラのクラウドサービスsafiaでの利用料金で確かめてみます。
保存日数 | 料金 |
7日間 | ¥1,320/月 |
14日間 | ¥1,815/月 |
30日間 | ¥2,200/月 |
60日間 | ¥2,750/月 |
90日間 | ¥3,300/月 |
180日間 | ¥4,950/月 |
365日間 | ¥7,700/月 |
【参考】料金プラン | safie
SDカードに比べるとランニングコストは高くなります。
故障の可能性は少ない
クラウド保存であればSDカードよりも故障率は少なく、メンテナンスを少なくできます。
犯罪被害の証拠をバックアップとしてクラウド保存で利用するのもいいでしょう。
ネットワークに影響がでる
クラウド保存へのデメリットは、自宅やオフィスのネットワーク通信速度へ影響が出ることです。
録画した映像をクラウドへ転送するにはネットワークを使い続ける必要があります。
自宅やオフィスの通信速度が低下することもあるでしょう。
光回線のような安定した通信であればまず問題ないはずですが、モバイルWi-Fiiのように通信が不安定な回線であれば録画への影響が出ることもあります。
コストを抑えた防犯カメラの録画はSDカードのみ
ランニングコストを少額にできるSDカードへの保存がコストを抑えるには最適です。
ただし、デメリットとして故障したSDカードの録画は保証できない点や、定期的なメンテナンスが必要になる点があげられます。
確実に映像を保存するならSDカードとクラウドへのダブル保存
SDカードに撮影したデータでは、犯罪被害の映像をPCへ転送している間にSDカードが故障してしまう可能性もあります。
繊細なメモリーカードであるため、取り扱いには慎重でなければなりません。
クラウドへのダブル録画で保存しておけば、たとえSDカードで故障しても録画のバックアップをクラウドから抜き出すこともできます。
クラウド保存のデータが故障する可能性は宝くじに当たる可能性よりも低く、プロの技術が詰まっているので確実に保存するにはクラウド一択です。
防犯カメラのSDカード保存は信頼性の高いメーカーを選ぼう
防犯カメラは犯罪の決定的な瞬間をおさめるための保険です。保険の内容が薄ければ被害にあった際のサポートも当然のように薄くなります。
SDカードは故障しやすい精密機械であるため、安価なメーカーよりも信頼性の高いメーカであれば保険のランクを高めたようなものです。
また、確実に録画データを保存するためには、クラウドへの保存も選択肢にいれた方がよいと思います。
ちょうどいい保険を選ぶように、クラウド保存とSDカードの保存を考えてみるとよいでしょう。