【レポート】話題のAIロボカメラ「アースアイズ」のショールームに行ってきました
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みなさん、こんにちは。カメチョ編集部の産賀です。今回は、アースアイズ株式会社のAIロボカメラ「アースアイズ」について、実際のショールームでのレポートをご紹介したいと思います。2016年の3月にオープンしたというアースアイズのショールームは、各導入シチュエーションに応じた展示がされており、実機の機能や用途などを目で見て体験することができます。また、ショールームのレポートと併せて、アースアイズ株式会社代表の山内三郎氏へのインタビューコンテンツ(別タブで開く)も是非ご覧ください。
目次
アースアイズについて
製品概要
アースアイズは、AIロボットによるスピーディーかつ高精度の検知ができる防犯・監視、及び見守りカメラシステムです。特に、小売店のロス削減に直結する万引き犯の不審行動を検知する機能はスーパーやドラッグストアを始めとする店舗で活用されています。
アースアイズの特徴
- 3D距離センサーを搭載
- 不審行動をはじめとする特定の行動の検知機能
- 特定エリアや特定の顔データと照らし合わせた侵入者の検知機能(※)
- ガス漏れ等の検知に威力を発揮する臭覚(臭い)センサー(※)
- 処理サーバー不要で稼動する自立稼動
- 検知した対象に対して内蔵スピーカーを使った声がけを行う機能
※将来的に搭載予定
シチュエーションに合わせた製品構成
製品の核となる技術は三次元的に対象を感知して、その行動の分析を行うという機能ですが、前述の万引き防止などの用途以外にも様々なシーンで活躍が期待されています。用途やシーンに応じてカメラの筐体や内部のセンサー、AIの仕組みなどが異なるパッケージをラインナップしていますので本レポートでご紹介します。
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ショールーム体験レポート
センサーを使って対象との距離を計測する機能がすごい
ショールームではまず、アースアイズの検知機能の肝となる3D検知機能の説明を行ってくれました。
不審行動をカメラで検知しようとした際に、「どの位置にいる人がどんな不審な行動をとったのか」、をはっきり区別するためには単純なカメラの映像(画像)のみでは難しいそうで、これを距離ごとに別の人だと認識することで人同士が画面上で重なったときの行動の検知精度が格段にあがるのだそうです。よく画像解析に関しては画角を横切る動きではなくカメラに近づいたり遠ざかったりする動きをしている場合に検知が失敗することがよくあるそうですが、そういった前後の動きまで見極められる点はユニークであり、優れている点だと感じました。そして、筆者が驚いたのはその分解能とリフレッシュレートの高さです。赤外線照射装置と受光機の性能がかなり高くないとここまでの性能は実現できないのではないでしょうか。
工事現場などでの活躍が期待!人物との距離を計測して立ち入りを検知する機能
「これより先、立ち入らないでください!」カメラに近づくと急に呼び止められました。これは、人物との距離に応じて警告を行う仕組みでした。通常、侵入防止の機能のみなら2つのセンサーの間を通過すると検知を行う赤外線の侵入検知センサーや、監視カメラ用のVMS(映像管理ソフトウェア)のエリア検知(画面上の特定のエリアで動きが検知されたことをトリガーとして検知を行うシステム)などの仕組みで対応できるものもありますが、やはりアースアイズは一味違いました。
赤外線によって対象物を分析した上で検知を行うので、人間以外のものが反応してしまう「誤反応・誤検知」を防ぐことができるのだそうです。工事現場の立ち入り禁止区域や、工場のスタッフ管理など人の行動を制限する必要があるシーンにおいて活躍しそうな機能となっていました。
アースアイズの本領発揮。万引き抑止機能!
小売店の万引き検知の機能を実際に体験できるように商品の陳列棚が置かれており、具体的にどんな風に検知が行われるかも実際に体験できました。
検知は下記のようなカメラが設置されていました。スーパーなどの小売店で言うと、商品の陳列棚の間にある通路を見通せる画角を想定した設置です。モニタリング用の端末ではカメラの映像が映し出されていました。
不審行動を検知すると不審者が赤い枠で囲まれ、連動したスピーカーから「いらっしゃいませ」とメッセージが流れる仕様になっています。画面には検知した動作「うろうろ」とか「きょろきょろ」など万引きなどにつながる可能性がある不審な行為が検出されていました。更に不審な動きが検知された場合に加えて、商品をごっそり別の位置に入れ替えた場合や商品が売り切れた場合にも画像の視差のデータを比較して検知が可能だということです。機会ロスまで考慮されたこれらの機能は、小売店に特化した本製品ならではの機能ではないでしょうか。
また、レジでの不正防止に関するニーズも多いそうで、例えば、レジのキャッシュドロアが開いたことを検知して、さらにその時お客様がレジカウンターにいない場合にのみアラートを出すなどのカスタマイズが可能、とのことでした。
導入店舗の実績(※アースアイズ発売前、アースアイズの前身となるAIカメラ導入時のもの)
実際に280坪のスーパーにアースアイズを導入した際のロス削減効果についてのデータを教えてもらいました。
グラフを見てもらえれば解りますが、ロス率が約1パーセントから0.5パーセントに半減していることが分ります。それに伴って導入前には約800万円だった年間のロス額も同じく半減しています。そして驚くべきはランニング費用と削減額の割合です。年間のランニングコストである60万円(初期費用は含まず)で、そのコストを大きく上回る削減額を上げていることは特筆すべきポイントではないでしょうか。より精度が上がったアースアイズでは、更なるロスの削減が期待できるものと思われます。
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飲食店や小売店のマーケティングデータの解析にもスタッフの導線解析にも使える!
次に見せていただいたのは、天井に取り付けたアースアイズが人間を検知する、というものでした。これだけ聞くと、よくある機能でしたが、画面を見てみると、人間を検知したことが分る枠線、stay_time:滞在時間の表示がされていました。活用法として想定されているものとしては、飲食店などの席/テーブルごとの空席率や滞在時間の把握、工場等のスタッフの導線を把握、管理して業務の改善に生かす、などを想定されているそうです。
「行動検知」と「事故防止」は相性が良い!
アースアイズの機能としてニーズにフィットするのは介護業界かも知れません。ショールームにも擬似的に介護現場が用意されており、実際の検知を体験できました。こちらの製品には、見た目は小売店向けのものと同じですが、主に介護向けの機能が搭載された製品です。利用シーンとしては、高齢者などの支援や介護が必要な方の自宅や介護施設、病院などでの利用を想定しており、要介護者や患者の方の動きや状態を把握して事故防止につなげるという点に特化しています。高齢者の方が怪我をしてしまう事例として多いのがベッドから立ち上がる際や、車椅子に座り直す際にバランスを崩して転倒する場合なんだそうです。この事故を防止するデモを体験することができました。
まず、立ち上がろうとする際には寝ている状態からベッドの端に座ります。すると、アースアイズが行動を検知して「寝てる」の状態から「端座位」となったことを瞬時に検知しました。もちろんベッドの足元側に座っても脇側に座っても同様に検知されます。デモでは、ベッドの端に座った段階で女性の声で「佐藤さーん。今、行きますね。少しお待ちください。」と名前を読んで立ち上がるのを待ってもらアナウンスが自動で流れました。
さらに、立ち上がろうとしてバランスを崩したときにはその直後にアースアイズが検知を行い、端座位の段階では黄色だった枠線が赤色に変化しました。そして…
「どうしました?大丈夫ですか?」
と声がけをしてくれました。 さらに、転んだ状態のまま数秒間動かないでいると…
「連絡しますね!」
と同じく女性の声で呼びかけてくれました。
では、介護スタッフや看護師などはどのようにしてアースアイズが検知したアラートを受け取るかといえば、スマホやタブレットで利用できる専用のアプリで受け取ることが出来る仕組みになっています。ナースセンターやスタッフの詰所以外の場所にいたとしてもポケットにアプリがインストールされている端末を携帯しておけば見逃すことも無いですし、近くにいるスタッフが対応することも可能です。
従来のシステムでは高齢者や入院患者は常備されているナースコールや非常ボタンを押して連絡するほか無かったため、対応するスタッフの負担も大きくなりがちです。しかし、アースアイズであれば「事故をその前段階の動作から未然に防ぐ」+「例え事故が起こってもすぐに対応」の2段構えで対応できるのでスタッフの業務負担の面から見ても、施設を利用する側から見てもメリットがあるシステムになっています。
ストーカー予防にもアースアイズが役立つ!?
最後に見せてもらったのが、現在開発中の個人宅にも簡単に設置が可能だというワイヤレス給電タイプです。ワイヤレス給電と言いつつも実は写真の通り、電源ケーブルはあるのですが、電源ケーブルがあるのは窓の向こう側、つまり建物の内側です。窓ガラスの内側と外側からマグネットで挟み込む形状になっており、内側の電源供給ユニットから外側にある本体に給電して稼動させます。ネットワークへの接続はWi-Fiを用いてワイヤレスで行います。用途としては一般家庭での不審者の検知やストーカーの撃退です。玄関などに設置しておき不審な行動をとったときに検知する機能を有しています。
体験後所感
アースアイズが実際に行動の検知を行う様子を見させてもらいましたが、通常の画像解析のみでは判断が出来ないような人が重なり合った状態でも検知を行う機能には舌を巻きました。もともと小売店の万引き防止等のロス削減を元に開発されたシステムということでしたが、カメラやセンサーなどのハードウェアはそのままで用途に応じた映像処理・検知を行うためのソフトウェアを変えることによって様々な用途に応用が効くことも三次元的な処理の強みであり、今後、ニーズの発掘が見込める部分だと感じました。そして、これは筆者の認識不足だったのですが、実際に製品を見るまで画像処理自体は録画サーバーで行われているものだと思っていましたが、実は本体内で検知の仕組みが完結しているということに驚きました。通常の監視カメラシステムだと、カメラで撮った映像を録画サーバーにネットワーク経由で送信し、サーバーにインストールしたVMS(映像管理ソフトウェア)で画像解析を行うという機器構成が多いのですが、アースアイズの場合はそうではなく、検知を行う頭脳が本体に内蔵されていました。そのため、数台程度の導入であっても管理サーバーを店舗や本社に設置する必要があるため導入費用が膨大になるなどのデメリットが回避できるはずです。そういったコスト意識はやはりロス削減という目的が開発に際してあったからではないでしょうか。導入コスト以上にコスト削減効果を出す事が出来なければアースアイズを導入する意味は無いわけですから。ご興味のある方は是非アースアイズのショールームまで足を運んでみてはいかがでしょうか。
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