防犯カメラの“死角”をなくす最適配置と設置のコツ ~実際の店舗やオフィスの事例から学ぶ~

防犯カメラは「設置すれば安心」ではありません。死角があると、肝心のトラブルが記録できないケースも。この記事では、よくある死角とその回避策、そして実際の店舗やオフィスでの活用例を紹介します。
目次


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よくある「死角」とその原因
- 入り口・出入口の正面だけを撮影
入り口にカメラを1台設置するだけでは、背後からの出入りや横方向からの侵入を見逃す可能性があります。
- 高すぎる設置位置
高所に設置すると広範囲を映せますが、人物の顔や手元が不鮮明になりがちです。
- 棚・柱・パーテーションの影
小売店やオフィスでは、内装によって大きな死角が生まれやすくなります。
死角を減らす配置の基本3原則
原則①:交差監視(クロスビュー)
1台が撮れない角度を、別のカメラで補完する「斜め配置」が理想的。死角の少ない広角レンズとの併用が効果的です。
原則②:目的別に配置
「出入口の確認」「レジ周辺」「バックヤード」など、目的ごとに必要な画角と解像度を設定するのがポイントです。
原則③:定期点検・見直し
店内レイアウトの変更や光の差し込み方の変化に応じて、設置角度を調整することが重要です。
実例紹介:小売店舗とオフィスのケース
▶ 小売店舗(アパレル)
課題:試着室まわりで万引き被害が頻発。
対応:通路に広角カメラを対角配置+レジ上に真下向きカメラを設置。
結果:死角が激減し、店員の目が届かない時間帯でも録画確認で早期対応可能に。
▶ オフィス(IT企業)
課題:深夜帯の無人フロアへの出入り記録が曖昧。
対応:エレベーター前と通路に動体検知付きカメラを追加。録画はクラウド保存へ切り替え。
結果:記録の精度が上がり、セキュリティ意識も向上。
まとめ:防犯は「配置」で9割決まる
カメラの性能以上に大切なのが“どこに、何のために設置するか”。死角のない配置で、映したい場面を確実に記録しましょう。
また、死角の有無は映像確認や事件対応時の「証拠力」に大きく関わります。実際の映像があっても、死角に入った一瞬で証拠不十分とされることもあるため、設置段階での綿密なプランニングが不可欠です。