日本でも普及の兆し!IoTセンサー用通信規格Z-WAVEとは?
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みなさんこんにちは、カメチョ編集部です。今回は、最近巷で良く聞くようになったIoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連のお話です。プラネックスのネットワークカメラ[CS-W72Z]に今回ご紹介するZ-WAVEという通信規格を利用して多機能センサーと連携できる機能が有りますのでこの機にご紹介したいと思います。
目次
いよいよ日本のホームセキュリティ分野でもIoT化が進む?
最近は、PCやスマホだけでなく、あらゆるものがインターネットに接続するようになり、2020年までに500億以上のモノがインターネットに接続される時代がくるとの予測※もありますが、そのIoTの話題の中でも、本稿ではホームセキュリティ、特にアラームなどでカメラとの連携が必要になる防犯センサーに絞って国内の動向を簡単にまとめてみました。
※IHS Technology社の調査による
通信規格Z-WAVEとは
Z-WAVEとは、アメリカやヨーロッパを中心に普及しているIoT用の無線通信規格の一つです。2003年にデンマークのネットワーク機器メーカーZen-sys(ゼンシス)が開発した920MHz帯の規格で、スマートホーム・スマートハウスと呼ばれる家電や防犯センサーなどの自宅の電化製品を制御するシステムに利用されています。無線通信の規格といえば一般的にはWi-Fi(iEEEが定めた規格がメイン)を思い浮かべる人が多いかも知れませんが、Wi-Fiは周波数が2.4GHz帯や5GHz帯を利用しているため、電子レンジなどの家電と電波干渉を起こしてしまったり、消費電力が多かったりする問題があり、IoT分野での利用は進んでいません。920MHz帯であればそういった問題をクリアできます。
全世界でこれまで4千万個以上のZ-WAVE対応製品が製造されており、IoTの分野では世界で最も普及している規格です。主に一般家庭用向けの防犯センサーなどに利用されているほか、ラスベガスのホテル[Wynn Las Vegas]では、温度センサーや空調機器、照明のコントローラーなどの6万5千個以上の機器がこのZ-WAVEを利用して運用されています※。
Z-WAVEの特徴
- 消費電力がWi-fiと比べて小さい
- アンテナは高い周波数の電波に比べて大きくなる
- 920MHz帯のため、高い周波数の電波より遮蔽物に比較的強い
- 多数の端末の同時接続にも対応している
参考/画像引用元:Z-Wave Alliance [About Z-Wave Technology]
Z-WAVE以外にも「Bluetooth」「Zig-BEE」やIoTデバイス制御用の通信規格がある
もちろんZ-WAVE以外にもIoTデバイスを制御するのに適した通信規格はいくつかあります。その一つがBLE(Bluetooth Low Energy)です。Bluetoothは東芝やエリクソンなどの複数の企業によって1998年に策定された無線通信規格で、2.4GHz帯の周波数を利用しているため同じ帯域を利用する無線LAN回線などと相互に干渉する場合があります。また、IoT関連分野の活況もあり、ここ数年で大幅なバージョンのアップデートがなされ、通信速度の向上消費電力の低減が図られています(現在の最新バージョンは4.2)。また、日本でもテレビリモコンなどに利用されている「Zig-BEE」などの規格もあります。それぞれの規格に特徴があり、
日本はこのZ-WAVEを初めとしたIoTデバイス制御用の無線通信の普及が遅れている
冒頭でもお伝えしましたが、日本ではZ-WAVEなどの無線通信デバイスの普及は遅れているのですが、それにはいくつか理由があります。まず一つが、日本での周波数の利用許可が下りていなかったことが理由としてあります。地上波アナログ放送終了に伴う周波数の再編や携帯電話の帯域の変更などがあり、915~930MHzの周波数は総務省から許可が下りた2012年7月からでした。また、「電機用品安全法(電安法)」の成約もありました。電安法は、電気製品による火災や感電を防ぐ目的で制定された法律で、外出先からエアコンなどの家電の電源を入れる機能を設けることは、これまでこの法律に抵触する恐れがあるため言わばグレーゾーンでした。2012年にはパナソニックが自宅のエアコンの電源を外出先のスマートフォンからオンにする機能を停止させたことも話題になりました。その後、業界団体からの申し入れによって2013年に法律は改正されましたが、欧米と比較すると規格や製品の普及で遅れを取ってしまいました。
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Z-WAVE対応センサーと連携できるネットワークカメラ「CS-W72Z」
さて、最後になってしまいましたが、本稿で解説したZ-WAVEを利用したセンサーと連携が出来るプラネックスの「カメラ一発!」無線センサー対応 パン・チルトネットワークカメラ|CS-W72Zについても少しご紹介したいと思います。商品としては、ネットワークカメラとセンサーのセットなのですが、カメラがゲートウェイ(センサーを管理する親機の役割)となってセンサーとZ-WAVE規格で接続します。接続方法もカメラのセットアップと同時にウェブブラウザもしくはスマートフォンで簡単に出来る上、もちろんポート解放やDDNS設定などの複雑な設定は不要です。また、この商品の肝はアプリにあります。専用のアプリからカメラの映像やセンサーの状態などをモニタリングできるうえ、センサーも複数台リンクさせることも可能なので、自宅の各所をモニタリングすることも出来ます。
単4電池2本で動くセンサーで、開閉・温度・湿度・明るさを検知できるマルチセンサーになっており、この製品はZ-WORKSというZ-WAVE規格に対応した製品を開発しているメーカーのよう(共同開発?)です。
参考/画像引用元:プラネックスホームページ無線センサー対応パン・チルトネットワークカメラ『カメラ一発!』4in1センサーセット(外部サイト)
参考/画像引用元:Z-WORKS公式ホームページ(外部サイト)
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