【2017年版】監視カメラシステムで利用される「VMS」主要8製品まとめ

監視カメラの映像管理システム(VMS)8社の比較図

みなさん、こんにちは。カメチョ編集部です。今回は、監視カメラの録画を行う際に利用されることの多いVMS(ビデオ管理ソフトウェア)の種類について簡単にまとめてみました。実際に監視カメラシステムの構築でVMSの選定を行っている人は多くないと思いますが、VMSとはどんなもなのか、どんな種類のVMSがあるのかについて知っておくと後々役に立つことも多いかと思いますので、代表的なものをご紹介したいと思います。

そもそもVMSとは

VMS(Video Management Software/System)とは、録画映像統合管理システムなどと訳される監視カメラで録画する映像や各種センサーとの連携、過去の映像の参照などを管理するシステムのことです。主に大規模の監視カメラ映像を管理される用途に供されるシステムで、ネットワークカメラの映像をVMSサーバーなどと呼ばれる専用のソフトウェアがインストールされたコンピュータに接続して管理を行います。

ラックマウント型の録画サーバ

VMSというと写真のような「ラックマウント型録画サーバー」にインストールして使うものという認識が一般的だが・・・。

「VMS=大規模システム」はもう古い?数台程度の防犯カメラ・監視カメラシステムにおいてもVMSは活用されている!

「でも、NVR(ネットワークビデオレコーダー)でも複数のカメラの一括管理が出来て画面を分割してモニタリングしたり、遠隔監視用のアカウントを発行したりする機能あるんじゃない?」そう思った読者諸兄、鋭いです。実は従来は100台程度のネットワークカメラシステムを構築する際にはLinuxOSやWindowsOSがインストールされたハイスペックなサーバーを複数台用意して、VMSのソフトウェア(ミドルウェア)をインストールして使っていたのですが、CPUの高機能化による処理性能の向上によってそこまで大規模なサーバーを用意しなくても(例えばSynologyのコンシューマー向けNASと同社のSurveillance Stationを組み合わせると、16台程度の中規模の監視カメラシステムであれば10年前の10分の1程度のコストで構築が可能にだったりします)案外簡単に構築できるようになってしまってます。つまり、QNAPのNAS製品用VMS「Surveillance Station」やSynologyの「Surveillance Station」(メーカーは異なるものの、名前が同一なのでややこしいのです)こういった「ラック型のサーバー」を必要としない製品パッケージは「アプライアンスVMS」などと呼ばれたりもします。構築見積も比較的簡単で、導入も容易です。下記にVMSで出来ることを少しだけご紹介しておきます。

VMSで出来ること

  • 複数台(複数拠点)のカメラを本部で記録、閲覧することが出来る
  • 各拠点に設置してあるレコーダーから映像を参照して擬似的に中央管理システムを構築する
  • クラウドサーバーにVMSシステムを構築して、本社のネットワーク帯域を削減したり、初期費用を抑えた構築が出来る
  • 閲覧権限を施したアカウントを複数発行することで多人数のモニタリングを可能にする
  • モバイルアプリからネットワークカメラの映像を閲覧する
  • センサーやアラームと連携させて自動通報システムを構築する
  • 画像解析システムと連携して、顔認証を人間の代わりに行ってくれる
  • なとなど

挙げ連ねるとキリがないのでこのぐらいにしておきますが、映像をただ「保管」するレコーダーの機能だけではないことがお分かりいただけたかと思います。では、お次は各メーカーが開発・販売している製品の中で、国内で利用されることが多いVMSをご紹介したいと思います。

2016年世界シェア1位の「MileStone (マイルストーン)」

マイルストーンは、デンマークのMilestone Systemsが提供するオープンプラットフォームIPカメラ映像管理サービスで、世界シェア1位のVMS(録画映像監視ソフトウェア)です。日本法人はマイルストーンシステムズ株式会社です。

調査結果参考:
Milestone Systems Ranked No. 1 Global VMS Provider in 2016(外部サイト、英語)

「exacqVision (エグザックビジョン)」

ExacqVision(エグザック・ビジョン)は、アメリカのTycoSecurityProducts社(現在はJohnson Controls社に買収)が開発・提供するVMSです。特徴としては、小数台のカメラから数百台のカメラ台数まで幅広く利用できる汎用性の高さ、そしてクライアントのOSはWindows OS、Linux OS、MAC OSに対応しています。
大規模監視システムに活用されるサーバーインストール型のexacqVsion enterprise、監視カメラ自体を映像配信サーバーとして利用するexacqVsion edge、NVRにインストールして使う小規模監視向けのexacqVsion startなどの様々な商品をラインナップしています。日本での販売、カスタマイズに関してはいくつかの代理店が行っているので、比較的導入のハードルも低く、国内での導入実績も豊富なVMSのひとつです。

参考サイト/画像引用元:
exacqVision公式HP(英語、外部サイト)

あの空港の監視もやってる「FireDipper」

FireDipperは日本テクノ・ラボ株式会社が販売するVMSのシリーズです。侵入検知センサーや、ナンバープレート識別システムとの連携など複雑なシステム設計が可能になっており、特に同社は、空港・港湾監視や道路監視などに活用される大規模監視向けのVMSという印象が強いです。しかし、中規模監視ソリューション向けにはアプライアンス製品(NVR:ネットワークビデオレコーダーに予めに既にVMSがインストールされているパッケージ製品のこと)として、「FIRE REC」や、小規模監視向けのパッケージ「小型オールインワンNVR FIRE REC-mini」なども用意されています。

FireRECmini(ファイアレック・ミニ)

アプライアンス版のFireREC mini(ファイアレック・ミニ)は一般的なDVRを一回り大きくしたサイズだ。

参考サイト/画像引用元:
日本テクノ・ラボ公式HP(外部サイト)

コンシューマー向けのKxViewの大規模監視対応版「KxView Pro /KxView HyperServer」

株式会社ネットカムシステムズのKxViewPro(ケーエックスビュープロ)は、ネットワークカメラの統合管理ソフトとしては珍しい国産VMSです。他社の製品と比較してとりわけ高機能という訳ではないのですが、操作方法も非常にわかりやすく、ビルの管理人や警備担当でも比較的簡単に操作できるインターフェースを備えています。開発も国内で行っているようですので、小売店のPOSレジのシステムや、各種センサーとの連動なども柔軟に対応してもらえるのが大きなポイントといえるでしょう。

参考サイト/画像引用元:
株式会社ネットカムシステムズ公式HP

「Omnicast (オムニキャスト)」

Omnicast(オムにキャスト)は、Genetec inc.(ジェネテック社)が提供するビデオ管理ソフトウェアです。実は、Genetec社は世界で最初にIPカメラ映像の統合監視ソフトウェアを開発したメーカーです。

監視カメラシステムの設計から設置・構築・解析・アフターフォローまで全部こなす「アロバビュー 」

アロバビューは、2013年時点で国内実績No.1※の監視カメラシステムで、日本屋内においてはexacqVisionと並んで大規模監視の導入実績が多いシステムです。株式会社アロバが提供するVMSで、同システムのクラウド版である「アロバビュークラウド」も2016年に発表されています。アロバでは、監視カメラシステムの設計アドバイスから現地での設置などの導入支援、果てはアフターフォローまでこなしてしまうワンストップサービスはさすがで、国内1万社以上の導入実績は伊達ではないです。また、小売店のマーケティング支援にも積極的で、来店した人の年代、性別、滞在時間などを解析する「アロバビューコーロ」などの高機能なサービスも提供しています。

参考URL/画像引用元:
アロバビュー公式HP(株式会社アロバ)

※テクノ・システム・リサーチ社調査[2013年度版ネットワークカメラ国内市場のマーケティング結果]より

NetStationネットステーション

ネットステーションは、高品質の閲覧ソフトを備えた、世界各国で導入実績があるVMSです。小規模監視向けであれば同軸ケーブルによる伝送を行うアナログハイブリッドカメラが利用できる「Net Hybrid HD」、ネットワークカメラの中央集中管理用のCMS(Central Management System)である「CMS Enterprise」など複数のパッケージを展開しています。

参考サイト:
ビューシステム株式会社公式HP(国内代理店)

ArgosView(アルゴスビュー)

動体検知などの外部のシステムとの連携にも積極的な点も特筆すべきポイントで、万引き犯の視線やしぐさの特徴を捉えてAIが万引き犯か同かを判断するEarth Eyes(アースアイズ)との連携も可能で、書店やスーパーなどへの導入実績もあります。

まとめ

いかがだったでしょうか。国内・外を問わず様々な製品があることがお分かりいただけたと思います。現在では、以前と比るとストレージあたりのコストも下がり、食品監視・フードディフェンス分野での需要や、高度な検知機能と高い処理機能を組み合わせて犯罪を事前に検知する画像解析の需要、に牽引される形でどんどん技術の発展が進行しています。冒頭でも述べましたが、中、小規模の監視カメラでも組み合わせ次第でVMSのようにさまざまな機能を付加することは可能ですので(そこがネットワークカメラを利用した監視カメラシステムの利点でもあるのですが)、参考にしていただければ幸いです。

カメチョでは、映像解析や画像認証サービスの導入に際してのアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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