防犯用品と防犯カメラの相性~防犯性を高める使い方~

前回解説させていただいた「防犯環境設計」は、犯人そのものの数を減らすのではなく、犯行を起こしにくい”環境”を作ることに着目するといったものでした。4つの原則(被害対象の強化、回避・接近の制御・監視性の確保・領域性の強化)をもとに、脆弱性のある部分を把握し対策することが重要で、「監視性の確保」といった面では防犯カメラが有効であることも説明させていただきました。

前回の記事:犯罪に遭わない為に~防犯環境設計という考え方~

今回はこの「防犯環境設計」についてもっと踏み込んで、犯人の心理や行動を分析したうえでの、具体的な防犯用品と防犯カメラの有効な活用法について、詳しくみていきたいと思います。

強盗、窃盗犯が侵入を諦めるまでの時間は5分!

引用:(財)都市防犯研究センター

警視庁が実施した「捕まえた泥棒意識調査」によると、侵入強盗・侵入窃盗といったいわゆる「泥棒」が、侵入を諦めるまでの時間は「2分以内」と「2分を超え5分以内」が全体の約7割を占めることがわかりました。要するにこの「5分」をしのげば、大半の住宅や事務所が泥棒から守られるということになります。

下見の時間は別!

侵入しやすそうな建物を物色した強盗や窃盗犯は、犯行におよぶ前にまず下見をしています。人目につかずに建物内へ入り込むためのルートをあらかじめ決めておき、最適な時間まで見計らいます。決定していることを行動するだけなので、侵入口までたどり着くことは犯人にとっては容易なこととも言えるかもしれません。

ただし犯人は、近隣住民に挨拶や声がけをされると犯行を諦めるのがほとんどのようです。防犯環境設計における「領域性の強化」がこれにあたりますが、最近では近隣住民とのコミュニケーションが不足がちのところが多いのが現実のようですね。

では「5分」をどうしのぐ?

「5分なんてあっという間じゃないか」と考える方もいらっしゃると思います。もちろん犯行に急ぐ泥棒にとってはとても短い時間かもしれませんが、何もしないで5分を待ってみると案外長く感じるものです。では実際にこの時間をしのぐためには、どうすればよいのでしょうか?

答えは簡単。犯人が決定している経路と侵入しようとしている場所に「犯人の嫌がるもの・こと」を準備しておけばよいのです。この「犯人が嫌がるもの・こと」は、各防犯エリアによって変わります。次項では防犯エリアごとの対策についてみていきましょう。

防犯エリアと対策(防犯用品と防犯カメラ)

第一防犯エリア(塀、柵など)

防犯環境設計の原則「接近の制御」では、泥棒が敷地内に侵入するのを防ぐために、塀や柵、植栽帯などを設け、出入口を限定することが良いとしています。しかし、どんなに立派な塀などを設けたとしても”完璧”ということはありません。例えば宅配便のふりをして堂々と出入口から入ってくる場合も想定されます。泥棒は、下見の段階で第一防犯エリアは突破できると確信を持っているからこそ、その建物を狙うと考えたほうが良いでしょう。

突破されたときは外付けの防犯カメラが活躍!

第一防犯エリアを突破されると近隣からの目が届きにくくなり、高い塀であるほど泥棒にとって都合の良い隠れ場所ともなりえます。そんな人の目の届きにくい「死角」にこそ、外付けの防犯カメラが最適。泥棒に安心して隠れていられる場所を提供しないことがとても重要です。

また、泥棒は「音・光」を嫌うので、防犯砂利やセンサーライトも効果的です。防犯カメラには音検知や光検知といった機能が備わっているものもあるので、一緒に利用すればさらに有効でしょう。

基本は第二防犯エリア(窓・シャッター)で防止できる

引用:「一戸建住宅における侵入窃盗の侵入口」 警視庁 住まいる防犯110番

警視庁の調べによれば、平成30年に一戸建住宅を狙った侵入窃盗件数は26,690件あり、そのうちの半数以上が窓からの侵入であることが統計の結果わかりました(※グラフ1参照)。基本的には窓やシャッターといった「第二防犯エリア」がしっかりと戸締りされていれば、泥棒の侵入を防ぐことができます。

しかしグラフ2を見て頂くとわかるように、侵入窃盗の多くが「無締り」の場所から侵入しています。「窓を閉めたはず」という曖昧さや「すぐに帰るから戸締りしなくてもいいや」といったちょっとした油断が、犯行を招いているともいえますね。日頃から戸締りの確認をする習慣を身につけるようにしましょう。

引用:「一戸建住宅における侵入窃盗の侵入手口」 警視庁 住まいる防犯110番

「無締り」の次に多いのが「ガラス破り」。こちらについては、ガラスを破りにくくする「防犯フィルム」を窓に貼ったり、「面格子」を取り付けるなど、防犯用品を利用した対策が効果的です。またシャッターについては、締まっているだけで開けるのが面倒だからあきらめる泥棒も多いようですが、簡素なシャッターはすぐに外せてしまうので注意が必要です。

なお導入費や維持費などの出費は大きくなりますが、留守の際に窓が開くなどの異常を検知すると、防犯ベルが鳴り警備会社へ自動的に通知してくれる「セキュリティシステム」を導入するという手もあります。

最終防犯エリア(屋内金庫)にカメラをつけるのも有効

万が一屋内に侵入されたら、泥棒はすかさず金品類を狙いにくるでしょう。しかも手慣れた泥棒は、どこに金品類を置いているのかを簡単に見抜いてしまいます。家庭における大事な書類や宝石、通帳、多額の現金などは、金庫に保管するようにしましょう。

なお、最終防犯エリアともなる屋内金庫の場所が発見された場合に備えて、防犯カメラを設置しておくことも有効です。金庫にカメラを設置するということは、近距離かつ真っ正面から犯人を撮影できることになり、多くの特徴を確実に捉えることができます。

この場合、犯人が逆上してカメラを破壊する可能性も大いにありますので、録画した映像がきちんと残り、外部からでも確認できるように、IPカメラやクラウドカメラがおすすめです。カメラの種類によってはセンサーが反応し、スマホなどの端末へすぐにお知らせしてくれる機能もありますので活用すると良いでしょう。

まとめ

今回は防犯環境設計と実際の被害データなどをもとに、防犯用品と防犯カメラの効果的な利用法について解説させていただきました。住宅に侵入されることは金品を盗まれるといった目に見える被害にとどまらず、プライバシーを侵害されたという精神的な大きいダメージを受けることにもなります。

また、侵入強盗や侵入窃盗被害は年々減少傾向にあるものの、平成30年(2018年)の全国での侵入窃盗は一戸建住宅だけでも26,690件。1日当たりでなんと約76件が被害を受けている計算になり、いまだ多くの住宅が被害に遭っていることがわかります。他人事とはとらえずに自宅の防犯環境を見直し、必要に応じて防犯用品や防犯カメラを導入しましょう。

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