【ニュース】キヤノンがEOSシリーズＥＦレンズを装着できるネットワークカメラを開発

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キヤノン株式会社は、Axis Communicationsと共同で一眼レフ用のEFレンズを装着できるネットワークカメラ「AXIS Q1659」を開発したと発表しました。製品は2017年第1四半期にアクシス社より世界各国で発売し、日本市場においてはキヤノンマーケティングジャパン株式会社がアクシス社の販売網、顧客資産を活用した販売・ソリューションの提供を行うとの事です。

今回発表された「AXIS Q1659」は、イメージセンサーに加え、画像処理エンジン「DIGICシリーズ」が採用されるなどEOSシリーズで培った技術を動員していることが分かります。さらに画素数は2000万画素(5472×3648ピクセル)に対応(静止画ではない！)しており、これにアクシスの画像圧縮技術を組み合わせることで、ストレージ容量と通信帯域の削減が見込まれるという製品です。

出典:キヤノンHPより(EFレンズ85mm F1.2 II USM装着時)

以下製品詳細

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カメチョ的まとめ

2015年にアクシスを完全子会社化したほか、ビデオ映像の一元管理システムを得意とするマイルストーン社を買収するなどネットワーク監視の分野で着々と準備を進めていたキヤノンですが、自社のイメージセンシング技術とアクシスの顧客資産・画像圧縮技術、マイルストーン社のVMS(ビデオ管理技術)を基にして、街頭監視や空港・スタジアムなどの望遠監視を必要とする分野において攻勢を掛けていく様です。

解像度5472×3648ピクセルといえば、35mm判フルサイズセンサーを搭載したEOS6Dと同じ画素数であり、今回発表された「AXIS Q1659」も35mm判のセンサーが搭載されるのではないでしょうか。ソニーの４K録画対応のネットワークカメラ「SNC-VB770」同様にフルサイズイメージセンサーをブチ込むとは、恐ろしい時代になりました。同じくEFレンズを装着できる6576×4384(約2900万画素)での録画が出来る「JPEG2000 HD Pro」に解像度は少し劣りますが、描画性能などの画質では勝っているのではないでしょうか。キヤノンの主戦場は法人向けのカメラシステム構築ソリューションになるのでこれは大きな武器になるはずです。

• キヤノンは2015年にネットワークカメラの世界シェアトップ、アクシスを完全子会社化している
• アクシスと共同で一眼レフカメラのEOSでおなじみのEFレンズが装着できるネットワークカメラを開発したと発表
• ネットワークカメラの中では、4K(約800万画素)カメラがハイエンド機といわれる中、最大約2000万画素での撮影を可能にしている
• ネットワークカメラ単体での販売はなく、レンズとセットでの販売のみ(発売時期は2017年4-6月期)

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