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エッジAI搭載カメラとは?防犯目的の活用事例や導入メリット


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エッジAI搭載カメラとは、カメラ端末内部で映像をAI処理できるカメラです。映像に映っている人の顔認識も可能なため、よりセキュリティの高い防犯カメラとしても注目されています。

しかし、最先端技術を搭載したカメラだけにまだ種類も少なく、導入の予備知識がなく困っている方もいるでしょう。この記事では、エッジAI搭載カメラの概要や現場での活用事例5選、メリットとデメリットを紹介しています。

最後まで読めば、エッジAI搭載カメラの基礎知識や有効な利用方法がわかるでしょう。

エッジAI搭載カメラとは?

エッジAI搭載カメラとは、エッジAIという最先端技術を搭載したカメラです。防犯や出退勤管理など、幅広い用途に利用されています。

エッジAIとは

まずエッジAIとは、端末自体にAIを搭載して相手の顔を認証したり、属性データを収集する機能を持たせた最先端の技術です。従来はカメラなどで撮影した映像をネットワーク経由でAIを搭載したPCなどへ送信し、AIにて分析する方法が一般的でした。しかし、エッジAI技術の開発により、映像の送信不要で端末で分析が完します。

エッジAI搭載カメラとは

エッジAI搭載カメラとは、エッジAI技術を搭載したカメラです。たとえば、空港のデジタルサイネージにもエッジAIが搭載されており、立ち入り禁止エリアに一般客が入り込んだ際にアラートを発するなど、セキュリティの向上に活用されています。

クラウドAIとの相違点

エッジAIとクラウドAIの違いは、端末にAIが搭載されているかどうかです。クラウドAIは機器から収集したデータをクラウドへ蓄積し、分析を実行する仕組みです。エッジAIはクラウドを経由せず、端末内で分析できます。クラウドを経由しないためエッジAIの方が処理速度が高く、通信コストがかかりません。一方で、エッジAIは端末内部ですべての処理を実行するため処理能力はクラウドAIに劣り、実際の現場ではクラウドAIと組み合わせて使われているケースが多いです。

エッジAI搭載カメラの活用事例5選

エッジAI搭載カメラの活用事例を5つ紹介します。自社で導入するパターンを想像しながら読み進めましょう。

会社のエントランス

エッジAI搭載カメラの高速顔検知機能は、エントランスの防犯に役立ちます。社員の顔を認識させておけば、不審者が通った際にアラートを発し、即時監視できます。来客であれば通過させ、不審者であれば警備員が迅速に対応できるため、会社のセキュリティ向上に有効です。

夜間無人になる箇所の監視

夜間無人になる工場や機材置き場などでも、エッジAIが活躍しています。エッジAIで人間のみ検知し、リアルタイム監視ができる様に設定しておけば、不審者による侵入を防止できます。また従来の動体検知と異なり、犬や猫に反応してカメラが起動することもないため、より高精度の監視が可能です。

レジ入出金のミス確認

レジ付近にエッジAI搭載カメラを設置すれば、入出金ミスにも対応できます。POSデータと連動させることで、ミスを検知します。

スタッフの応対向上

エッジAI搭載カメラを使って、スタッフ対応も向上します。顔認識で広いオフィスでも従業員がどの様な動線で動いているか検知し、忙しい時の動きなどを確認し、オペレーション改善に役立てられます。

無人店舗の遠隔監視

近年流行している無人店舗の遠隔監視も可能です。立ち入りがあればエッジAIが処理してカメラを起動させ、リアルタイム監視できます。また、不審な動きや商品の無銭持ち去りを検知し、アラートを出すなど素早く不正行為への対処が可能です。

エッジAI搭載カメラを導入するメリット

エッジAI搭載カメラの導入に伴うメリットを紹介します。

防犯性能の向上

エッジAIカメラにより、防犯性能が向上します。従業員の顔認識もできるため、立ち入り禁止エリアへ部外者が立ち入った場合もいち早く対処が可能です。

画像処理のレスポンスの速さ

エッジAIは端末内部でデータを蓄積・分析するため、画像処理レスポンスが非常に早いです。クラウドAIカメラは映像をクラウドへ送信し、AI処理してから分析結果を返すため、タイムラグが生じていました。エッジAI搭載カメラはその手順がないためタイムラグなく、顔認識機能を使って不審者を見分けられます。

情報保護の強化

エッジAIはクラウドAIと違って、ネットワークを経由して映像を送信する必要がありません。クラウドへ送信する際のネットワークへ不正アクセスされて映像を盗まれたり、またネットワークの不具合によって情報が漏洩するなどのリスクが低いです。

ネットワーク通信費の削減

エッジAI搭載カメラは映像をネットワーク経由でクラウドへ送信しないため、通信費を削減できます。クラウドAIカメラは必要データをすべてクラウドへ送信するため、通信回線を占有してしまい、また通信費用も多くかかっていました。

しかし、エッジAI搭載カメラはクラウドAIカメラと比較して通信コストを削減でき、維持費を抑えられる可能性があります。

システム構築が容易

エッジAI搭載カメラは、撮影した映像を内部のコンピュータで処理する仕組みのため、システムの仕組みが比較的簡単です。そのためシステム構築のスピードも早く、複雑なシステムを構成する手間がありません。

カメラ内にAIを組み込むことで、システム構築の手間を大きく減らし導入までのスピードも速い点がメリットです。

エッジAI搭載カメラのデメリット

エッジAI搭載カメラのデメリットを2つ紹介します。先ほどのメリットと比較したうえで、エッジAI搭載カメラを導入すべきか決めてください。

処理能力の限界

エッジAI搭載カメラは、端末内でデータを処理・分析する仕様上、クラウドAIと比べて処理能力が高くありません。クラウドAIのように、高性能の大規模サーバーやコンピュータで、情報を処理するわけではないためです。

そのため膨大なデータの処理などは難しいケースが多く、現場ではクラウドAIと併用している企業が多いでオフィスの監視など、情報量が少ない現場ではエッジAI搭載カメラのみで運用できますが、空港など多くの人が立ち入る現場の情報処理に使う場合は、クラウドAIを併用した方が良いでしょう。

ITチームでの管理が必要

エッジAI搭載カメラの運用には、システム構築が必要です。情報取得のためのカメラデバイスとその内部にあるAI処理を担当するコンピュータ部分、通信ネットワークの3つをすべて管理する必要があります。

また構築後はシステムの維持管理をしなければならないため、保守管理を担当する人員を雇用する必があります。保守管理を外部に委託する場合は委託費用がかかる点に注意しましょう。

まとめ

エッジAI搭載カメラは、クラウドを経由する必要なく、端末でカメラから得た映像の収集・分析が可能な最先端カメラです。顔認証などを高速でおこなえるため、防犯カメラとしても非常に有用で、企業でも取り入れられています。

防犯カメラの精度を高めたい、従業員の勤怠管理や勤務態度のチェックなどにも役立つカメラです。ただし、システム環境の構築や保守管理が必要など、ITの知識が必要とされます。

エッジAI搭載カメラの導入を検討しているなら、カメラの導入から設置・保守管理の点までプロにご相談ください。

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