【防犯カメラ基礎知識】DVRとNVRの違い、メリット・デメリットについて

みなさんこんにちは。カメチョ編集部です。ご存知かとは思いますが、防犯カメラは映像を映す装置であり、一部を除き、撮影した映像を保存する機能は備わっていません。今回は、レコーダーに関する基礎的な内容「DVRとNVRの違い」について解説してみたいと思います。

DVRは一般的な防犯カメラレコーダーのこと

一般的なDVR

一般的なDVRはビデオデッキ(HDDレコーダーと言った方がいいだろうか?)のような形をしている

DVRとは「デジタル・ビデオ・レコーダー」の頭文字を取ったもので、従来のように磁気テープ等のアナログ形式ではなく、デジタルデータとして記録するため、こう呼ばれます。とはいえ、現在では防犯カメラや監視カメラの映像がアナログ形式で保存されることは皆無なので、今運用されているレコーダーはすべてDVRと言えなくもありません。記録媒体としてはHDD(ハードディスクドライブ)が利用されています。
DVRはデジタルデータのため、アナログ時代には高価であったカメラの台数に応じて画面分割(4分割、6分割、9分割等)機能や、シーケンス(カメラの1画面アップ映像を順々に切り替えて表示する)機能も比較的容易に行えるようになっています。また、新機能として、モーション検知機能や、プライバシーマスキング機能、USBメモリへのバックアップ等、デジタルならではの、便利な機能が充実しています。
対応しているチャンネル数(接続出来るカメラの台数)が多くなると高い処理能力が必要となり、HDDの容量もより多く必要とされるため高くなってきます。

ネットワークに接続する機能をもったDVRが「NVR(ネットワークビデオレコーダー)」

NVRの画像

国内のNVRメーカーとして有名なシステム・ケイ社のNVR(画像は[NVR-200シリーズ])

NVRとは(ネットワーク・ビデオ・レコーダー)の略です。「ネットワーク」と名前に入っている通り、インターネット等のネットワークに接続することができるカメラです。
DVRとの違いはネットワークに接続できるかどうか、という部分だけなのですが、これが実は2種類のレコーダーの決定的な違いといえます。というのも、ネットワーク経由で遠隔地に設置したカメラの映像を離れた場所のNVRで録画したり、NVRで録画した映像を離れた場所からインターネット経由でモニタリングすることが出来るからです。NVRで利用されるカメラはLANケーブル等で映像の伝送を行い、ネットワークカメラと呼ばれます。
この、「遠隔地(リモート)でリアルタイムのデータを記録し、配信する」機能を持ったNVRは防犯カメラ・監視カメラシステムの主流になりつつあります。

参考URL/画像出典:株式会社システム・ケイ

既存のシステムを流用したいいとこ取り「ハイブリッド」

とはいえ、NVRやネットワークカメラはネットワーク機能を持たないNVRと比べるとなかなか高価なのも事実です。そこで登場しているのがハイブリッドタイプの製品です。NVRの様にレコーダーと別の場所にあるカメラからインターネット経由で映像を受け取る機能はありませんが、同軸ケーブルなどで実際に接続されたカメラの映像を外部に配信する機能を持ったDVRです。ネットワークカメラは簡単に言うとYoutubeなどの動画サービスのようにリクエストに応じて自分が映しているカメラの映像をネットワーク経由で外部にストリーミング配信する機能があり、NVRやモニタリング端末などのリクエストに応じて映像を送信しています。ハイブリッドタイプであれば、カメラはケーブルで接続された端子経由で映像を配信すれば良いだけですので、まずカメラが安価です。そして、外部にカメラ映像を配信する仕事はDVRが行う、というわけです。これで擬似的ではありますが、NVRのような運用が可能になるというわけです。現在ではAHD方式(1920×1080ピクセル)といった高画質のアナログハイビジョン防犯カメラ も登場しています。コストパフォーマンスが向上してきています。

NSD3008AHD

NSS社のDVR[NSD]シリーズは、背面にRJ-45端子(LANケーブル)があり、ネットワークに接続出来るようになっている。スマホアプリで遠隔地からレコーダーを映像を確認することができる。

参考URL/画像出典:NSD3000AHDシリーズ|株式会社NSS

また、これとは別に、アナログ・ネットワークカメラの入力信号いずれにも対応した、ハイブリッドDVRも登場しています。とはいっても、これは価格を抑えて導入するための製品、と言うよりはむしろアナログカメラシステムのリプレイス向けの製品です。NVRの入力の一部(例えば8チャンネル録画の4チャンネルだけ)をアナログカメラやアナログハイビジョン用の規格に対応させ、高解像度での録画が必要な場所や遠隔地のカメラとしてネットワークカメラを用いることで古いカメラの映像と新しいカメラの映像を両方録画出来るタイプのものです。

株式会社エイエムケイのハイブリッドDVR

株式会社エイエムケイのハイブリッドDVR[ACVR-04S/08S/16S]は、カメラの入力をアナログ、HDCVI(アナログハイビジョンの規格ひとつ)、IP(ネットワークカメラ)の3つに対応させている

参考URL/画像出典:ACVR-04S/08S/16S|株式会社エイ・エム・ケイ

ちなみにハイブリッドタイプとかハイブリッドレコーダーというのは筆者が個人的に言っているだけで、一般的にはDVRと呼ばれています。

まとめ

いかがだったでしょうか。一口に防犯カメラ用のレコーダーと言っても様々な種類があり、奥が深いことがわかったと思います。新規で防犯カメラシステムを導入する場合でも、古いシステムの入れ替えの場合でも、設置業者や代理店の提案次第でより安価に目的を満たす提案ができ、逆にいうとそこが業者の腕の見せどころでもあるわけです。

防犯カメラは、防犯用途だけでなく、教育やマーケティング、生産管理などの目的でも活用され始めています。また、店舗・オフィス。学校といった施設内に設置したカメラによって、施設の状況の確認し、データができます。そういった様々なデータを用途に応じて利用する為には、既存アナログシステムからIPシステムへの移行、新規導入が主流になっており、最新の機能を持った防犯機器を提案されることも多いのではないでしょうか。しかし、業者を選ぶ際には、本来の目的を忘れず、既存のシステムを活用した提案など柔軟に対応してくれる業者を選ぶのがよいのではないでしょうか。

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