クラウドカメラとは? 飲食店や企業、一般家庭に設置するメリット・デメリット

自宅を留守中に気がかりになることといえば、空き巣や泥棒といった不審者の住居侵入による被害です。

夫婦共働きが増えている昨今、愛する我が子やペット、遠方で暮らす両親の様子、離れた場所から確認したいと考える家庭も多いのではないでしょうか。
一般企業や店舗だけに留まらず、ホームセキュリティとして防犯カメラを設置する戸建住宅が増えています。

そんなセキュリティ対策や家族の見守りとしておすすめなのが、近年見聞きすることが多いクラウド型の防犯カメラです。
今回は、一般家庭はもちろん、個人経営のカフェや企業での利用が年々増えている、クラウドカメラの特徴や種類、導入するメリット・デメリットを紹介します。

クラウドカメラとは?

クラウドカメラとは、その名の通りクラウド上で映像を録画・確認できるカメラのことです。
インターネット回線のサーバーを経由し、撮影したデータを保存できる点が特徴です。

ネット環境が整っていれば設置できる手軽さから、ホームセキュリティとしてはもちろん、防犯目的として利用する企業や飲食店も増えています。

クラウドカメラを選ぶポイント

クラウドカメラと一口にいっても、屋外に設置する場合や室内に設置する場合などさまざまなケースがあります。
目的や用途に合わせ、ライフスタイルに一番合った種類を選びましょう。

屋外設置の場合

屋外に設置する場合は、外の気温や湿度、雨・雪・雷といった天候の影響を受けることを考慮する必要があります。

屋外設置推奨のカメラは、防水や防塵機能を搭載した製品が多く、水漏れによる故障が少ないのが利点です。
そのため、屋外用の防犯カメラを選ぶ場合は、「IP66対応」と記載のある製品を選びましょう。

このほか、暗闇でも被写体をしっかり映し出し、クリアな映像で撮影することができるカメラを選択することをおすすめします。
玄関や窓、勝手口、車庫への設置を考えている方におすすめです。

屋内設置の場合

屋内に設置する場合は、職場や自宅の倉庫、寝室、玄関入り口、廊下や、飲食店の休憩室などあらゆる場所のセキュリティ対策に使われることが多いのではないでしょうか。

クラウドカメラの中には、撮影範囲内で不審な動きや音を検知した場合には、スマホにメールで通知する機能が付いている製品もいくつかあります。
いつ、どこで、誰が、どんな動きをしているのかがを、離れた場所からでも一目で確認できるため安心です。

リモートで映像を確認できるようなカメラを選択しましょう。

ドーム型カメラ設置の場合

ドーム型のカメラは、広角カメラを搭載し死角になりやすいエリアをカバーした広範囲の撮影が可能です。
専用アプリをスマホにインストールしておけば、アプリ上で撮影箇所のズームやピント合わせなどの操作も簡単に行うことができます。

また、製品によっては複数の端末を同時接続し、データを共有できるものもあります。
防犯対策以外にも、小さな子どもやペットの安全を確認する見守りカメラとしても利用できます。

用途に合わせて適切な機能を持つクラウドカメラを選ぶことがポイントです。

クラウドカメラを導入するメリット

クラウドカメラは、初期費用を安くおさえられるほか、メンテナンスの負担が少ないといったメリットが挙げられます。
クラウドカメラの導入を検討されている方は、防犯対策以外にどんなメリットがあるのか確認しておきましょう。

導入コストの安さ

前述した通り、クラウドカメラは、インターネットに接続して録画した映像をクラウドサーバー上へ保存・記録します。
従来の防犯カメラと違い、録画用のハードディスクやモニターなど周辺機器の購入費および設置費用が不要です。
ネット環境さえあれば場所を問わず設置できるため、初期費用をおさえることができます。

メンテナンス費用の安さ

レコーダーや録画機に対するメンテナンス費用がかからない点も、クラウドカメラを導入するメリットのひとつです。
カメラで録画した映像を保存・管理するレコーダーが必要でない分、破損や故障のリスクを回避でき、さらにはメンテナンスにかかる費用を安くおさえられます。

映像のシェア

クラウドカメラは一般的な防犯カメラや監視カメラと同様に、店長やマネージャー、チーフなど特定のメンバーを指定して録画中の映像を共有することができます。
打ち合わせや会議などでどうしても手が離せないとき、従業員に代わりに確認してもらうということも可能です。

特に飲食店のバックルームは、売上金や両替金を保管する金庫、個人情報を取り扱う書類といった貴重品を管理する場所でもあります。
従業員がどこでどんな作業をしているのか確認することも、店舗経営者や店長の重要な役割のひとつだといえるでしょう。

鮮明な映像

IT技術の進歩に伴い、フルハイビジョンを超えた4K対応のクラウドカメラが数多く登場しています。
高解像度のカメラなら、自分がその場にいるかのようなクリアな映像で状況を確認することができます。

さらに、特定の場所をズームしたり、ピントを合わせたりといった、細かな設定の変更も遠隔で操作することが可能です。

接客サービスの向上

クラウドカメラで撮影している映像は、スマホやタブレット端末からも確認することが可能です。

カフェやレストラン、居酒屋といった飲食店に導入することによって、その場にいないときでも、従業員の接客対応やキッチンでの動きをいつでも確認できるようになります。
そのため、現場での非効率的な作業を省いて業務の生産性をアップすることや、接客サービスの向上などの効果も期待できるのです。

クラウドカメラを導入するデメリット

メリットがある一方、クラウドカメラの導入にはデメリットも存在します。
両者を認識した上で、導入するかどうかを決定しましょう。

高速のネット回線が必要

クラウドカメラは、24時間365日ネット回線を経由してクラウドサーバーに映像を送り続け、データを保存しています。
画素数がよくなればその分データは重くなるため、日々通信量が増えていきます。よって、高速のネット回線が必須です。

ネット接続が不安定な場合、カメラ映像が途中で途切れて保存できない、見られないといった本末転倒な結果になりかねません。
また、現時点でネット環境が整っていないのであれば、別途プロバイダ契約や回線工事が必要となります。

個人情報流出の恐れ

クラウドカメラは、インターネット回線を利用してカメラ本体やクラウドサーバーにアクセスします。
一方、クラウドではないタイプはP2P(ピアツーピア)という通信を利用し、複数の端末間で通信を行います。
この一般的なP2P通信を利用したカメラよりも、クラウドカメラの方がセキュリティ面は強いと言われています。

しかし、クラウドカメラを利用する場合でも、個人情報の流出を防ぐためにセキュリティ対策はしっかりと行うことをおすすめします。近年は悪質なサーバー攻撃によって、第三者に個人情報が流出するという事件が多発しています。

クラウドカメラはセキュリティが強化されているとはいえ、インターネットを利用していることは同じであるため、100%安全であるとはいえません。パスワードの流用やウィルス感染といったリスクがあるため、サーバーがダウンしてしまったり、データが消失してしまったりというトラブルが発生する可能性も十分に考えられます。

ネットワークに関しては、カメラに限らず対策を練らなければなりません。

定期的にパスワードを変更するなどのセキュリティ対策を行いましょう。

【関連】個人宅に安易にネットワークカメラを導入して後悔する最悪のシナリオ

まとめ

今回は、防犯対策やペットの見守り用として便利なクラウドカメラのメリット・デメリットを紹介しました。
屋内に取り付ける場合、日中は逆光の影響によって映像が白飛びしてしまう可能性もあります。

クラウドカメラを防犯対策として設置したにもかかわらず、撮影した映像が真っ白で何も写っていない、という事態はできれば避けたいものです。
そのため、自動で明るさを調整する機能が付いたクラウドカメラを選び、ホームセキュリティは万全に整えておきましょう。