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防犯カメラ・監視カメラ用語集

防犯カメラや監視カメラの導入を考えている方に向けて専門用語の解説です。
ご自宅やオフィス、店舗などに防犯カメラ、監視カメラ、ネットワークカメラを導入する際にぶつかる疑問を解決するべく、「カメチョ」では専門用語を、分かりやすさを意識して解説いたしますので比較検討時の知識としてお役立てください。

IP規格(防水・防塵規格)

英語表記:IP(International Protection) standard
読み:アイピーきかく

IP規格(防水・防塵規格)とは、IEC(国際電気標準化会議)によって定められた規格で、JIS(日本工業規格)でも採用されている電気製品の防水・防塵性能を表す規格のこと。
IP+数字2桁で表されるこの指標は数字部分の1桁目が埃等の異物の侵入に対する保護の度合いを0から6の7段階で表示し、2桁目は水の浸入に対する保護の度合いを0から8の9段階で表示している。
防犯カメラにおいては屋外に設置される製品も多いが、ほとんど場合は「カメラハウジング」などのオプションで対応しており、カメラ自体に防水・防塵性能を付与した製品は非常に少ない。

表1

1桁目の数字 説明 保護の程度
0 無保護 特に保護されていない。
1 50mmより大きい
固形物に対する保護
人体の表面積の大きな部分、例えば手などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
2 12.5mmより大きい
固形物に対する保護
指先、または長さが80mm 超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径12.5mm を超える固形物が内部に侵入しない。
3 2.5mmより大きい
固形物に対する保護
直径または厚さが2.5mm を超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。
4 1.0mmより大きい
固形物に対する保護
直径または厚さが1.0mm を超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。
5 防塵形 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
6 耐塵形 粉塵が内部に侵入しない。

表2

2桁目の数字 説明 保護の程度 タイプ
0 無保護 特に保護されていない。
1 滴下する水に対する
保護
鉛直に落下する水滴によって有害な影響をうけない。 防滴形
2 15°傾斜した時落下
する水に対する保護
正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響をうけない。 防滴形
3 噴霧水に対する保護 鉛直から60°以内の噴霧状に落下する水によって有害な影響をうけない。 防雨形
4 飛沫に対する保護 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響をうけない。 防まつ形
5 噴流水に対する保護 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響をうけない。 防噴流形
6 波浪に対する保護 波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響をうけない。 耐水形
7 水中への浸漬に対する保護 規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響をうけない。 防浸形
8 水没に対する保護 製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造である。 水中形

出典:日本工業標準調査会(JISC)電気機械器具の外郭による保護等級