Synology製NASの売れ行きが好調とのことなので、VMSについても分りやすく解説してみる
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みなさん、こんにちは。カメチョ編集部です。今回は、ネットワークカメラのレコーダーに関してのお話です。SynologyというメーカーのNASにインストールして使うSurveillance StationというVMSについて少しご紹介したいと思います。VMS?NAS?と思った方もこの記事の読めばネットワークストレージを用いた監視システムの特徴をご理解いただけると思います。
目次
ネットワークストレージメーカーSynology(シノロジー)
みなさんはSynology(シノロジー)というメーカーをご存知でしょうか?Synology社は台湾のIT機器メーカーで、無線Wi-Fi親機やNAS(ネットワークアタッチドストレージ)などを製造しています。このSynologyが製造しているNASがDiskStation(ディスクステーション)シリーズです。NASとは小型のPCのようなもので、データを記録するHDDなどの記憶媒体をセットして使います。このNASにVMSと呼ばれる映像管理ソフトをインストールすることで監視カメラなどの映像の管理が出来るようになります。「VMS」についてもう少し詳しく知りたい方は、以前の記事「【2017年版】監視カメラシステムで利用される主要VMS8製品まとめ」や「VMSとは(用語集)」をご覧ください。
VMSを簡単に説明すると、複数台の監視カメラを管理する仕組みのことです。カメラの台数ごとにモニタリング用の画面を分割したり、録画する画質の設定を変えたりと、その用法は様々です。前置きが長くなりましたが、SynologyのDiskStationシリーズのために用意されているのがSurveillance Station(サーベランスステーション)と呼ばれる高機能VMSです。
Surveillance Station(サーベランスステーション)の特徴
では、そんなSynology社の高性能NASにインストールすることが可能なVMS「Surveillance Station(サーベランスステーション)」をご紹介しようと思います。同様の製品を製造しているメーカーにはQNAP(キューナップ)社や、台湾のNUUO(ヌーオー)社などもあるのですが、筆者個人的にはNAS自体の価格も安く、カメラ1台のみの運用ならランニングコストが発生しないというメリットがあるSynologyをオススメしたいので、是非参考にしてみてください。
基本的な使い方
①防犯カメラ・監視カメラ(ネットワークカメラ)の映像を録画する
②リアルタイムでモニタリングを行う、録画した映像を見返す
などです。上記の機能であれば一般的な監視カメラ用レコーダー(DVRなど)でも実現可能ですが、NASを利用して録画を行う場合には、下記のような特徴・メリットがあるのです。
「NAS+VMS」ならではの特徴(メリット)
設定が簡単で、導入に際してのハードルが低い
これは一般的な録画機器でも設定が簡単で容易に導入できるものがありますから、そこまでユニークなものではありませんが、一定程度のネットワークの知識があればカメラとレコーダーが離れた地点にあっても、インターネットに接続が出来る環境さえあれば録画が可能です。
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記録容量のアップスケールが簡単
コンシューマー用のHDDを記録媒体として用いるので、バックアップや容量の追加が比較的容易である点は一般的なDVRと比較するとコストや手間の面でも有利です。万が一HDDが壊れても代替品が手に入りやすく、一般的な商品なのでエラーに対しての知見も豊富である。
低コストでの運用が可能
防犯カメラ・監視カメラ用のレコーダー(DVR/NVR)の価格は年々下がってきていますが、それでも、初期の導入コストの面で言えばNAS+VMSに一日の長があるでしょう。ただし、専門の業者に依頼をしない場合は稼動させる際に最低限のネットワークの知識が必要になることには留意する必要があるでしょう。
データの紛失の危険性が少ない
一般的なDVRだと、3~5年程度でHDDの寿命が尽きてHDDが壊れてしまうと、記録しておいた映像を復旧させることはかなり困難です。一方、データの保管・取り出しを目的に設計されたNASであれば、RAID設計(複数台のHDDを組み合わせてバックアップを自動で取れるような設計にすること)の機能が備わっているため、HDDへ記録した録画データを安全に保管することができます。
冒頭でSynologyのVMSであるSurveillance Stationのことを高機能VMSだといいましたが、その「高機能」の部分も少し説明したいと思います。通販サイトで売っているような監視カメラとセットになったレコーダーでは実現できないような機能が満載ですので、その一部を紹介したいと思います。
映像の閲覧を特定のアプリに依存しないマルチデバイス対応
現在では、一般的な防犯カメラ・監視カメラ用のレコーダーやSDカードが挿入できるネットワークカメラでも、ネットワークに接続させることでスマホアプリで閲覧が出来る製品が登場してていますが、Surveillance Stationであればスマートフォンにアプリをインストールすることなくパソコンやスマホのブラウザ(ウェブサイトを閲覧するソフト)で映像を閲覧することが可能です。
共通規格ONVIF規格対応で、各メーカー5,700製品以上のネットワークカメラに対応
カメラ-レコーダー間の共通通信規格であるONVIFに対応したカメラに対応しているので、必要な機能を持ったカメラを豊富な選択肢の中から選ぶことが出来ます。中国製や台湾製のネットワークカメラでは、なかなかこのONVIFに対応している製品が無いため、自前のアプリをインストールする必要があったり、異なるメーカーのカメラを組み合わせて使うことが出来なかったりします。
参考URL:Synology Inc.[ Surveillance Station IP カメラのサポート一覧]
その他の豊富な機能
その他にも様々な機能が用意されているため、自宅の監視から大規模な施設の監視まで様々な用途で利用されています。下記がその一例です。
- モーション検出録画
- センサー連動録画
- オーディオ検出録画
- 改ざん検出機能
- メール/SMS/アプリへのプッシュ通知アラート機能
- 画面の特定エリアへの侵入検知機能
- 商業施設のPOSデータとの連動(別途カスタマイズが必要)
- ドアホンとの連動
- フロアマップと連動した直感的な操作
などなど
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複数台のカメラの利用に際しては有料のライセンスが必要
2台以上のカメラで監視カメラシステムを構築する際には、有料のライセンスが必要になります。1台につき年間約1万円程度の金額が必要になります。
まとめ
いかがだったでしょうか。これまでは、10台以上の中規模監視カメラシステムを構築する場合などの用途で用いられることが多いNVRやVMSですが、NASの普及とHDDの低価格化によって普及が進んでいることもあり、スモールビジネスのオフィスなどを中心としてNASでの監視を行うニーズは増えつつあります。
ちなみに、カメラの台数別でみた場合のオススメのNASは下記となります。
- カメラが1~2台程度なら自宅のプライベートクラウドとして利用することも出来る「DS216J」
- カメラが4台程度なら録画専用機のNVRシリーズ「NVR1218」
データの保存や閲覧を主たる目的として設計されたDSシリーズに対してNVRシリーズはネットワークカメラを用いた監視システムの構築を目的に作られています。そのため、4台以上の監視を行う場合には専用製品をオススメします。NVR1218であれば、カメラ4台分のライセンスが付属しているため、ランニングコストを圧倒的に抑えることも可能となります。
参考URL:Synology Inc.[Surveillance Station製品情報](外部サイト)
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