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オフィスビルの電気代相場はどれくらい?電気代を抑えるコツを解説

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オフィスビルの電気代は毎月かかる経費のうちですが、なるべくコストを抑えたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、照明や空調は必須設備で、何を見直してよいか分からない方も多いでしょう。

この記事では、オフィスビルの電気料金請求の仕組みと電気代相場、電気代を抑える方法を解説します。

自社テナントの電気代を節約したいとお考えの方は、ご一読ください。

オフィスビルの電気料金請求の仕組み

オフィスビルの電気料金請求は、主に2つの方法で行われます。

  1. ビル単位の一括請求
  2. 店舗ごとの個別請求

請求方法ごとに計算方式が異なるため、電気代自体が大きく変わる場合もあります。

まずは、電気料金の請求の仕組みを知っておきましょう。

ビル単位の一括請求

ビルと電力会社で直接契約を行い、支払いはビルが電力会社へまとめて支払いする方式です。

ビルが電力会社から高圧受電を受け、その上で変電気設備を使用して、テナントに供給します。

テナント毎に設置したメーターで電気代を割り出し、各テナントへ個別に請求を行う方法です。

ビル単位でまとめての受電になるため、一般的な個別契約より安くなる可能性もあるでしょう。

店舗ごとの個別請求

個人の住宅と同じく、テナントが電力会社を選んで契約を行い、支払う方法もあります。

電力会社やプランを自由に選べるので、営業形態に合わせて節電プランを選べることがメリットです。

ビルによって受電方式が違い、一括請求のビルで個別契約を結ぶことはできません。

テナントを決める前に受電設備については確認しておきましょう。

オフィスビルの電気代相場

オフィスビルでテナントを借りる場合の電気代の相場も頭に入れておきましょう。

坪面積 電気代の目安
10坪程度

(従業員5〜6名程度)

20,000円程度
30坪

(従業員20名程度)

40,000円程度
80坪程度

(従業員50名程度)

80,000円程度

坪面積での目安ですが、広い部屋を借りるほど、電気代は高くなります。

また、コールセンター等で受電設備を入れている場合は、電気代がこの基準よりも高くなるので注意しましょう。

オフィスビルで電気代を節約する方法

オフィスビルで電気代を節約する方法は、以下の6つです。

  1. 空調のフィルター清掃
  2. 扇風機・サーキュレーターの導入
  3. LED照明の使用
  4. 冷蔵庫・冷凍庫の使用ルール
  5. 省エネ設定ができる設備の導入
  6. 残業の削減

なるべく経費を抑えるためにも、節電の工夫を知っておきましょう。

オフィスビルの電気代は、そもそもが高額のことが多いので、自社で出来る工夫で電気料金を抑えられるようにすることが大切です。

 

空調のフィルター清掃

オフィルビルにおいて、最も電気代を消費するのは空調設備です。

特に夏場のエアコンや冬場の暖房は、かなり電力がかかります。

温度を極端に下げる・上げるなどすると、電気代が高くなるので、空調が効きやすい環境を作りましょう。

資源エネルギー庁のホームページによると、推奨される空調温度は28度と言われています。

この温度で空間を十分に冷やすためには、冷房効率を上げなければなりません。

そのため、エアコンのフィルターをこまめに清掃することが大事です。

エアコンのフィルターが汚れていると、冷暖房効率が悪くなり、設定温度の効果を得られません。

ビル全体のエアコンフィルター清掃は、年に1〜2回程度です。

自社でこまめにフィルターを清掃するようにして、冷暖房効率を上げて、エコ設定で冷暖房を使用しましょう。

扇風機・サーキュレーターの導入

オフィスビルの冷暖房効率を上げるために、扇風機やサーキュレーターの導入も検討してみましょう。

特に広いオフィスの場合は、冷房の真下は冷えるものの、窓際は暑いなど温度差も生まれます。

暑いと感じた社員が冷房の温度を下げれば、それだけコストがかかるでしょう。

サーキュレーターで空気を循環させて、冷気・暖気がまんべんなく部屋に行き渡るようにすれば、冷暖房効率が上がります。

サーキュレーターがない場合は、扇風機でも代用できるので、エアコンをよく使う時期は試してみましょう。

照明の間引き

オフィスの照明も電力消費量が大きいので、適度に間引きしましょう。

例えば、出勤してすぐにオフィス全ての電気をつけるのではなく、一部だけつけるなど、使用制限を考えてみてください。

また、残業時にも、全員が退勤したエリアのみ照明を消すだけでも節電効果があります。

照明設備自体が多いと感じたら、電球を抜いてしまい、間引きを行うと電力を抑えられるでしょう。

LED照明の使用

オフィスが広い場合は特に、照明設備による消費電力が大きいです。

電力を節約するために、LED照明を導入する企業が増えています。

LED照明は白熱灯や蛍光灯よりも消費電力が少なく、また寿命が10年と長いため、電球交換のコストも抑えられるでしょう。

ただし、通常の電球よりも金額が高いので、導入時のコストはかかります。

しかし、長い目で見れば節電及び電球交換の回数を低くできるので、節電・コスト削減につながるでしょう。

冷蔵庫・冷凍庫の使用の見直し

オフィスに置いてある冷蔵庫・冷凍庫の使用ルールを設けましょう。

例えばオフィス内にいくつも冷蔵庫・冷凍庫が置いてあり、さほど使用されていない場合は、間引きも効果的です。

冷蔵庫や冷凍庫の温度設定を高めにしておき、庫内を整理すれば、十分食品を冷やせます。

冷気が逃げるのを防ぐために、冷蔵庫の入り口に透明ビニールを暖簾のように取り付ける方法も、節電効果が高いです。

また、食材や飲料を取り出すときは素早く行う、冷凍庫の霜取りをこまめに行うようにしてください。

省エネ設定ができる設備の導入

古い電気機器は、省エネ設定がされていないものが多いです。

しかし、最近の規格の電気機器は省エネ設定ができます。

古い電気機器は、消費電力が大きくなりがちで、かえって電気代がかかる可能性もあるので、思い切って設備を変えるのも良いでしょう。

コストはかかりますが、オフィスビルの場合は電気代自体が高額なので、長い目で見れば節電になる可能性があります。

残業の削減

オフィスの電気代を節約するには、残業を短くできるように取り組みを行いましょう。

残業する人数が増えれば、その間の照明・空調は必要になります。

可能な限り業務を効率化して残業を減らすように促すなど、社員の協力を仰ぎましょう。

オフィスビルの電気代が異常に高い場合の注意点

オフィスビルの電気代が一括請求なのに、異常に高額なときは、内訳を確認しましょう。

本当に自社が金額分の電力を消費していたのか、確認してください。

実は、一括請求の企業で設備維持費や人件費などの手数料を上乗せして請求していた事例があります。

仮にビルの管理者側が上乗せ請求をしていた場合は、上乗せ分の返還請求も可能です。

すぐに内訳を管理側に請求して、無駄な費用を上乗せされていないかチェックしましょう。

まとめ

オフィスビルの電気代は、工夫次第で節電ができます。

最も電力がかかる空調設備まわりの清掃や照明の使い方を見直してみましょう。

サーキュレーター導入や、照明の間引きで電気代は節約できます。

電力消費の大きい機材の買い替えで、かえって電気代を抑えられる可能性もあるので、新しい機種の導入も検討してください。

また、電力に見合わない額を請求されている場合は、ビル管理者へ連絡をして内訳を確認してみましょう。

高額になりがちなオフィスビルの電気代を抑えて省エネし、経費削減を目指してください。