【インタビュー】IoT機器を利用した空室対策!RobotHomeのスマート賃貸経営とは?IoT機器を導入して大家さんをスマート大家さんに大変身させるRobotHomeの戦略に迫る

インベスターズクラウド様にインタビューにって来ました。

みなさん、こんにちは。カメチョ編集部の産賀です。今回は防犯カメラや監視カメラのメーカーではなく、なんと新進気鋭のIoT機器のメーカー様にお邪魔してきました。もちろん防犯に関連するIoTです。ご存知の方も多いと思いますが、IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)という意味で、世界中の「人と人」、「人とモノ」、さらには「モノとモノ同士」までもがネットワークを利用して繋がる、というものです。身近なところで言うと、腕時計型のデバイスを着用することで心拍や消費カロリーなどの活動が可視化されたりする機器などがわかりやすいでしょうか。このような人の五感や頭脳の代わりになるセンサーやコンピュータをネットワークに接続することによって、これまでに無かった利便性や価値を作り出せるのがIoT機器の新価というわけです。数限りなくあるIoT機器の中でも、今回は、賃貸住宅のスマートホーム化を推進する株式会社Robot Homeにインタビューを行いました。同社の取締役の吉村直也様にご対応いただきました。

[インタビュアー/写真/執筆:産賀、編集:カメチョ編集部]

「IT技術×不動産」で業界を刷新するインベスターズクラウド

――株式会社RobotHome(以下、ロボットホーム)は日本最大級のアパート経営プラットフォームの運営を行っているインベスターズクラウドという会社の子会社ということですが、具体的にどういった事業を行っているのかについて簡単にご説明願えますでしょうか?

Robothome取締役の吉村氏

(吉村)
はい。まず、親会社のインベスターズクラウドという会社なんですが、「ネット×リアルで新しいサービスを」というコーポレートメッセージを掲げておりまして、AI(人工知能)を活用したアパート経営プラットフォーム「TATERU」を主な事業内容としている会社です。2006年の創業以来、不動産業界という領域とIT技術を組み合わせることによって新たな価値を創造する会社です。みなさん投資用不動産の会社というと、しつこい電話営業を行ってくる会社と言うイメージを持たれている方がもしかしたら多いかも知れませんが、インベスターズクラウドでは、そういったプッシュ型の営業ではなく、広告や、自社で運営しているTATE-MAGA(タテマガ)というアパート経営のハウツーサイトや広告などから興味を持っていただいたユーザーからの問合せに応じて投資用物件のご紹介を行うプル型の営業を行っているんです。「アパート経営」というキーワードを検索エンジンで検索すると1位に表示されるのがこのTATE-MAGAなんです。

――(手元のスマホで検索してみる・・・。)なるほど、確かに1位ですね。(しかもコンテンツも非常に上手くまとめられている・・・。)カメチョも見習わねば・・・。

「アパート経営」を検索エンジンで調べると1位に表示される

「アパート経営」のキーワードで検索すると1位に「TATE-MAGA」が表示されている・・・。

(吉村)
ありがとうございます。TATERUは「アプリではじめるアパート経営」と銘打っているだけあって、営業担当の選定、及び 非公開の土地情報のマッチング、実際にアパートを建ててからの収益状況や物件管理の情報の閲覧まで全てがアプリでできるようになっています。インベスターズクラウドではその他にも、不動産投資型のクラウドファウンディング「TATERU FUNDING」、リノベーションを主とした中古物件のマッチングサイト「スマリノ」などを開発し、運営しています。

――なるほど、不動産経営を最新の技術、アイデアでハックしているインベスターズクラウドの子会社として賃貸物件に導入するIoT機器の開発・販売をすることは自然な流れかもしれませんね。では早速ですが、今回開発した機器の具体的な説明をお願いできますでしょうか。一般的にスマートホームとよく言われる住宅関連のIoT機器と言うと、施錠や開錠、入退室管理ができるスマートロックと呼ばれる製品が真っ先に頭に浮かびますが。

IoT機器を特別な工事不要で簡単に導入できる「賃貸住宅キット」

(吉村)
はい、今回開発した機器は「賃貸住宅キット」という名称で2017年6月から販売提供を開始しているのですが、簡単にいうと賃貸住宅を手軽にIoT化して居住者に提供することが出来るようになる機器です。不動産のオーナーや管理会社向けに提供しており、物件を「IoT化」することで居住者が鍵の開錠や防犯、家電の操作などをより便利に使ってもらうことができる。そして物件自体の商品価値を高めることが出来るサービスになっています。実際にこちらに実際の機械があるので説明しますね。

――ありがとうございます。是非お願いします。

賃貸住宅キットはセントラルコントローラー、リモコン、ウィンドウセンサーの3点からなり、どれも設置工事不要で簡単に導入が可能だ。

賃貸住宅キットはセントラルコントローラー、リモコン、ウインドウセンサーの3点からなり、どれも設置工事不要で簡単に導入が可能だ。

(吉村)
こちらの壁面に設置してある円柱型の機器が温度・湿度のセンサー及びリモコンのハブで、その上にあるタブレットがセントラルコントローラーと呼ばれる機械です。加えて、窓についているセキュリティセンサーの3点が基本セットになっています。

家の中の状態を常にモニタリングするセンサーと、人と情報を繋げる機器であるスマホアプリそしてネットワークへのゲートウェイにも入出力装置にもなるコントローラーで構成されています。

各機種との通信Wi-Fiではなく、よりセキュアで省電力の「Bluetooth」

まずこちらのセントラルコントローラーから説明したいと思います。表示されている画面を見れば判るとおり、セントラルコントローラーでは、照明やエアコン、テレビなどの家電や、ドアホンや玄関の鍵の状態が表示させています。もちろんそれだけではなく、家電を操作したり、管理会社にチャットシステムで連絡できる機能を実装し、ユーザービリティを考慮して、卓上タイプでの提供となります。

セントラルコントローラー

セントラルコントローラー。各センサー間とはBluetoothで通信を行う。各センサーや家電の操作だけでなく、将来的には物件の管理会社とのチャットサービスや、出前やクリーニングなどのライフスタイルコンテンツを提供するサイネージとして機能させることも検討しているという。

 

実はグローバルネットに接続している機器はこのセントラルコントローラーだけで、各種センサーやリモコン、ウインドウセキュリティ、スマートロックのシステムなどはこのコントローラーとBluetoothで接続されています。つまりこのセントラルコントローラーが各機器の「ハブ」として機能するというイメージですね。

――なるほど通常のスマートリモコンなどはWi-Fiで接続するものが多いですが、なぜBluetoothなのでしょうか?

(吉村)
はい、実はWi-Fi利用時のセキュリティの問題と、バッテリーの使用量の問題からBluetoothでの接続になっています。

ネイチャーセンサー&リモートコントローラー

円柱型のリモコン。ワイヤレスで、机の上においても邪魔にならないサイズだ。

次はこの丸いリモコンですね。正式な名前はネイチャーセンサー&リモートコントローラーです。

――名称からすると、家電を操作するだけではなく、温度や照度が測れるセンサーになっている・・・と?

(吉村)
そうですね。スマートリモコンとして家電の操作が出来るだけでなく、室内の状態を取得してスマホアプリやセントラルコントローラーに伝える役割も担っています。このリモコンもBluetoothでセントラルコントローラーと接続し、家電に対しては赤外線で操作を行います。学習リモコン※になっていて、赤外線を読み取ることもハードウェア側で可能です。現在は対応していませんが、ソフトウェアのアップデートで今後実装予定になっています。

※現在使っているリモコンの赤外線の種類をスマートリモコンなどに覚えこませることが出来る機能のこと。

――ありがとうございます。では基本セットの最後の窓のセンサーにいても解説を願えますか?

(吉村)
はい、こちらは窓の開閉と揺れや振動を検知することが可能なセンサーになっています。

――やっと出てきましたね。防犯機器!待っていました。

(吉村)
あ、そうですね。こちらは生活を便利にするという役割よりも防犯対策としての効果に重きを置いたセンサーになっています。こちらもセントラルコントローラーとの通信はBluetoothで、作動した場合にはスマホのアプリに通知が行きます。警備設定中に窓を開けると

窓の開閉を検知する防犯センサー

窓が開いた瞬間にセントラルコーンとローラーとスマートフォンに通知が送られる。

セントラルコントローラー「侵入者を検知しました。」

このように侵入を検知して同時にスマートフォンにもプッシュ通知が来るようになっています。さらに振動にも反応するので、このように窓を叩くと・・・

窓を叩く吉村氏

窓を割らない程度に叩いてみると・・・。

セントラルコントローラー「侵入者を検知しました。」

と、同じように検知をします。

窓が開いたときと同様にセントラルコントローラーとスマートフォンに同時に通知が来た。スマートフォンの画面には「カメラ起動」というボタンが見えるが・・・。

これらの3点のセットで機器の価格が5万円、月額の費用は1,000円(税別)と比較的低価格で運用が可能になるように価格設定をしています。さらに、この3点の商品は特別な工事を行う必要が無く導入ができるので、導入のハードルとしては低いかと思います。

――なるほど、物件オーナーの立場からすると確かに導入しやすいですし、物件選びを行う居住者側から見ても非常に差別化のポイントになりますね。ちなみに今、スマホの画面に「カメラ起動」というボタンが表示されていたのですが・・・これはどういった機能でしょうか?

(吉村)
あ、やっぱり気付きましたね。これは空き巣の犯人が窓から不法に侵入した際にセントラルコントローラーのインカメで撮影が出来る機能が既に開発済みなのですが、サービスとして提供するにはもう少しアップデートする必要があるため今の段階では残念ながらインカメ自体の採用は見送っています。

――スマートロックとドアホンもショールームに用意されていますが、こちらについても教えてください。

(吉村)
はい、こちらの製品は先ほどの3点セットとは別の、オプションとして用意しています。と言うのも、スマートロックもドアホンも設置に際して別途工事費が必要になってくるため、オプション製品として提供を行っています。加えて、明るさや色温度が調節できるスマートライトも用意しています。インベスターズクラウドの提供するアパートには、先ほど説明した3点に加え、「スマートロック」と「スマートライト」が標準設備となります。

――なるほど。ではまずこちらのスマートロックですが、どういった製品なのでしょうか。

(吉村)
こちらのスマートロックは玄関のドアに取り付ける鍵になっていて、大きな特徴としては、開錠方法が4種類あります。ICカード、暗証番号のダイアル、スマホアプリを利用したBluetooth通信、物理鍵での開錠が可能です。ICカードはFeliCaチップを内蔵したカードであれば開錠が可能ですので、普段使っている交通系ICカードなどを自宅の鍵として設定することができます。暗証番号は一時的な利用者や直接鍵の受け渡しが難しい場合に役立ちます。例えば賃貸物件の内覧時などですね。スマートフォンのアプリからももちろん開錠が可能になっていますので、遠隔で鍵を開けることも出来ます。

バッテリーが切れても電池をつなげることで開閉が可能なスマートキー

もう一つの特徴は電池が切れても開錠が出来ます。この様に9Vのボックス乾電池を繋げることで電池が切れていても開錠を行うことができるんです。もちろん電池残量が少なくなったらアラームで知らせる仕組みになっているので電池が切れる心配は少ないはずですが。

次はこちらのドアホンですね。一般的なドアホンだと通知を受けるコンソールが壁に備え付けられていたり、自宅の内線電話につながっていたりしますが、この製品はネットワークに繋がっていることが特徴で、どこにいても応答できるという特徴があります。来客や宅配便の配達があってもボタンが押されるとスマートフォンに通知が来て通話をすることもできます。

2018年中に10,000室の供給を目指している

――では、会社の今後の方向性やビジョンについて教えていただけますでしょうか。

(吉村)
そうですね。販売という面から言うと、今回ご説明した賃貸住宅キットを2018年の年末までに10,000戸の住宅への供給を目指しています。そのため、通常の販売に加えOEMとして提供を予定しています。既に賃貸住宅キットをOEMとして供給して欲しいという会社様からの引き合いもあり、力を入れているところです。

――なるほど。確かに物件オーナーや、ディベロッパーからすると差別化と言う意味では今のうちに着手しておきたいということもあるかもしれませんね。特に1戸当たり初期費用が5万円と言うのも大手のホームセキュリティサービスなどと比べるとチャレンジングな価格設定になっていますし、月額費用が1,000円と言うのもかなり安いように思えます。

(吉村)
ありがとうございます。将来的にはこの賃貸住宅キットなどのIoT機器を日本中に普及させて、独立洗面台とか床暖房などの賃貸物件を選ぶ条件のひとつとして「IoTキットあり」などの条件が設定されるぐらいにしたいですね。

――本日は長い間ありがとうございました。

RobotHome公式HPはこちら

防犯カメラ・監視カメラのお悩みならお任せください!カメチョの防犯カメラ無料相談窓口防犯カメラ・監視カメラのお悩みを無料で解決!防犯カメラ相談窓口