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防犯カメラ映像のバックアップはなぜ必要か?バックアップはクラウドがオススメ

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なぜ防犯カメラのバックアップは必要なのか?バックアップの種類にはどのような種類があるのか?といった疑問について、防犯カメラの設置を考えている方に向けて解説しています。
防犯カメラはバックアップを取らなければ大事なデータが消えてしまうだけでなく、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
クラウドへのバックアップはコストパフォーマンスが最強です。

防犯カメラのバックアップをとる理由

防犯カメラはただ撮影するだけでは意味がありません。
おもに3つの理由で防犯カメラのバックアップが必要になります。

  • 警察へ映像データを提供する
  • 上書きされないように保存する
  • データ破壊に備える

警察へ映像データを提供する

被害にあった記録として空き巣やいたずらの犯行の映像データを警察へ届けたり、裁判の証拠として裁判所へ提出したりします。
防犯カメラの映像はただ保存するだけでなく、警察や裁判所といった公的な機関へ渡すためにUSBやSDカードへのバックアップが必要になります。

上書きされないように保存

最近の防犯カメラには大容量のハードディスクが内蔵されている機種も多く、2〜3週間の映像を保存できる機種もありますが、容量がいっぱいになれば新しい映像を録画することで自動的に古いデータを削除していきます。
犯罪の証拠を捉えていてもバックアップをしなければ機械によって自動で消去されてしまいます。

データ破壊に備える

SDカードやハードディスクといった記録メディアには寿命や故障の心配があります。
記録メディアの寿命はあまり長くなく、SDカードの寿命が半年から1年、ハードディスクの寿命が3~4年程度です。
特にSDカードの寿命は年数だけでなく、データの書き込み回数も大きく影響します。
監視カメラの常時録画など、連続して書き続ける機器ではSDカードはすぐに寿命に達する場合があります。
記録メディアが故障しても通知はされないため、知らない間に故障していて気付いたときには何ヶ月も記録されてなかったということもあります。
記録メディアの故障に備えるためにも定期的なバックアップとメンテナンス(フォーマット)が必要になります。

防犯カメラの映像を記録する種類

防犯カメラでバックアップを取る方法は撮影した映像を記録する種類によって変わります。
カメラ本体が記録装置になるタイプからインターネットで映像を記録するタイプなど記録方法はさまざまです。
映像の記録方法には大きく3種類あります。

  • ハードディスクレコーダー本体へ保存する
  • 防犯カメラ本体からSDカードへ保存する
  • インターネットでクラウドへ保存する

ハードディスクレコーダー本体へ保存する

本格的な防犯カメラに多く採用されていて、カメラ本体と映像を記録するレコーダーが別れている防犯カメラを設置する方法です。
パソコンと同じようにレコーダー内蔵のハードディスクに動画を保存します。
内蔵するハードディスクの容量は、カメラの台数や希望する録画保存日数によって変わります。

撮影した映像を見るにはレコーダーを操作することでチェックします。
画質やフレームレート(動きの滑らかさ)、撮影範囲内の動きの多さなどで変わりますが、1TBでカメラ1台約1ヶ月程度の保存が可能です。

防犯カメラ本体からSDカードへ保存する

一般家庭に普及している防犯カメラの記録方式で、SDカードを防犯カメラ本体へ挿入して記録する方法です。
レコーダーを必要としない安価な機種に多く採用されていますが、録画容量が少なく、SDカードがすぐ故障する問題もよく聞きます。

撮影データを確認するにはSDカードカメラから抜き取り、パソコンへ挿入することで手軽に見ることも可能です。
家庭用に設置する場合は、32GB~128GB程度の容量のSDカードを使うことが多く、3日~1週間程度の撮影が可能になります。

インターネットでクラウドへ保存する

インターネットを利用した新しい技術の防犯カメラの記録方式です。
SDカードやHDDの代わりにインターネット経由でクラウド上に撮影記録した映像を保存します。
アプリをインストールすることで、スマートフォンやパソコンから録画記録の確認、ダウンロードが可能です。

カメラ本体に記録する装置が必要なく、インターネットへアクセスすることでインターネット上のサーバーに防犯カメラの撮影データを保存します。
サーバー上であるため無限にデータを保存できますが、家庭用に設置するには月額制で1週間~1ヶ月程度の契約が一般的です。

防犯カメラの撮影記録をバックアップする方法

HDD、SDカード、またはクラウドに撮影記録した映像は常に新しい映像を記録し続けているため、容量がいっぱいになると古い撮影データから上書きして消去されます。
残しておきたい防犯カメラの映像がある場合は、できるだけ早いバックアップの取得が必要です。
バックアップは記録する種類によって主に2つの手段があります。

  • SDカードやクラウドから直接バックアップをとる
  • USBメモリーを使ってハードディスクからバックアップをとる

SDカードやクラウドから直接バックアップをとるのが簡単

SDカードやクラウドに記録した場合は、パソコンやスマホを使うことで直接データのバックアップが可能です。
クラウドの場合、専用のソフトウェアを使ってインターネット経由でスマホやパソコンに映像データを直接コピーします。
SDカードの場合、パソコンへSDカードを挿入してコピーペーストすることで、防犯カメラの映像データのバックアップを取得できます。

一般家庭に多く普及している簡易的な防犯カメラに採用される記録方式で、mp4での記録方式が一般的です。
どちらも複雑な手順は必要なく、直接パソコンへバックアップが取得できます。

USBを使ってハードディスクからバックアップをとる手順は少し複雑

本格的な防犯カメラの場合は専用のレコーダーを持っていることが多く、レコーダーから防犯カメラの撮影データをコピーするにはUSBメモリーを使うのが一般的です。
具体的な手順は機種のモデルによって異なるので、今回は全機種に共通するおおまかな手順を説明します。

  1. USBメモリーをレコーダーに挿入して動画を選択
  2. 動画の記録方式を選択
  3. USBメモリーをパソコンに差し込みコピー
  4. 映像を再生する

1.USBメモリーをレコーダーに挿入して動画を選択

まず、専用のレコーダーへUSBメモリーを挿入して、バックアップしたい動画をレコーダー本体から選ぶ必要があります。
機器によって手順は異なるので詳しい手順は説明書を参照ください。

2.動画の記録方式を選択

撮影データのコピーをUSBメモリーへ移すのですが、ここで記録するファイルの種類を選択しなければなりません。
mp4がもっとも汎用性の高いファイルですが、dviやrmsでのファイルの保存も可能です。

3.USBメモリーをパソコンに差し込みコピー

USBメモリーからバックアップした映像データをパソコンに保存します。

4.バックアップしたビデオを表示する

パソコンへコピーすればすぐに映像データが確認できるわけではありません。
バックアップしたデータがmp4のようにパソコンが対応しているファイルであればすぐに再生は可能ですが、dviやrmsなどの拡張子でファイルを保存した時は、専用のビデオプレーヤーをパソコンにインストールして再生してください。

バックアップは記録メディアかクラウドか

防犯カメラのバックアップには、USBやSDカードといった記録メディアとクラウドのどちらがオススメでしょうか。
それぞれの特徴を説明します。

記録メディアではデータが壊れても復旧できない問題がある

記録メディアは精密機械であるため故障の確率が高く、3ヶ月連続で使用し続けたハードディスクの故障率は1%だという検証結果も出ています。

合計18万台近いHDDの故障率レポート2021年Q2版をBackblazeが公開、HDDとSSDの故障率比較も

また、ハーディスクの寿命の平均3~4年程度と定期的な交換やメンテナンスが必要になります。

クラウドであればデータが壊れる心配はない

主に3つの理由でクラウドのバックアップをオススメします。

  • データセンターでデータを保管
  • バックアップデータの二重化
  • プロによる定期的なメンテナンス

一般家庭で同じ仕組みを採用するには月額で数10万円はかかるであろう安全性の高い仕組みが整っています。
警察へ被害のデータを提出する場合にはスマホでの提示も可能ですし、裁判の証拠に提出する場合はパソコン上に保存したデータをCDなどへコピーすることで提出も可能です。

データセンターでデータを保管

クラウドでのデータ保存は湿度と温度が一定になるように管理されたデータセンターでの保存なので、一般家庭とは違ってハードディスクにとってよい環境が整えられています。

バックアップデータの二重化

クラウドではデータを二重化して保存することで同じ映像データを複数バックアップしています。
さらにRAID構成と呼ばれるハードデディスクの復旧ができる仕組みも採用しています。
もし、記録メディアが故障しても確実に復旧できる仕組みが整っているのです。

プロによる定期的なメンテナンス

定期的なメンテナンスはプロの手による完璧なメンテナンスです。
故障してからなおすのではなく、故障する前に異常を発見して保守を行っています。

まとめ:バックアップはクラウドでの保存がオススメ

一般家庭でクラウドの仕組みを採用するには数百万円の初期費用と数十万円の運用費用が必要になります。
一般家庭であれば100日も連続使用すれと壊れる可能性は高いのですが、クラウドではデータが破壊される心配はありません。
月額1,000円程度で安全性の高い仕組みが使えることを考えると、コストパフォーマンスの高さに驚くでしょう。