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防犯カメラは万引き対策に有効?被害が減らない理由やおすすめカメラ選び

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万引きは2009年をピークに減少傾向であるものの、未だ撲滅できていない犯罪です。防犯カメラを設置して万引き被害を減らしたいと検討しているが、カメラ選びや設置場所にお悩みの方もいるでしょう。

この記事では万引きに対する防犯カメラの有用性や万引きがなくならない理由、万引きの手口から考える適切な設置場所とカメラ選び、防犯カメラ以外での万引き対策について紹介します。

2024年最新!万引きに対する防犯カメラの有用性

万引き被害は年々減少傾向にありますが、スーパーや小売り店舗では完全に万引きによる損害を防止できていません。対策として活用されている機器が防犯カメラです。防犯カメラが万引きに対してどのような効果を発揮するのか、万引き被害の概要とともに解説します。

万引き発生件数や被害額

警察庁「令和5年1〜12月犯罪統計【確定値】」によると、2023年に認知された万引き件数は93,168件となっています。未だ10万件近い万引きが発生しており、認知されていないものも含めるとかなりの件数の万引き被害があることがわかります。

被害額は推定で4,615億円にものぼるといわれており、店舗にとって万引き被害は深刻な問題です。

万引き発生件数は減少傾向

万引き発生件数は依然多いものの、2009年の15万件をピークに徐々に減少してきています。万引きの減少傾向には万引きGメンの活躍、防犯カメラの導入が関係しているといわれています。特に防犯カメラの設置は効果が高く、万引き犯への抑止効果や検挙率アップに貢献しています。

万引きの検挙率

万引きは犯罪のなかでも検挙率が高く、2023年の検挙率は67.3%でした。(検挙率=万引きの検挙件数÷認知件数×100)店舗内で万引きしている現場を見つけて、その場で逮捕するケースのほかに、防犯カメラ映像から何度も万引きする人を特定し、逮捕するケースも多いです。

万引き被害がなくならない理由

万引き被害は減少傾向にあるものの、完全にはなくなっていません。その理由は以下のようなものが挙げられます。

  • 犯罪だという意識がない
  • 生活苦や高齢者の孤独など
  • 換金方法の多様化
  • キャッシュレス決済による金銭感覚の変化
  • マイバッグの一般化
  • セルフレジの導入

万引きは住居への侵入などを伴わず、軽い気持ちで犯してしまいやすい犯罪といわれています。また商品の会計を忘れて店外へ出てしまったなど、故意ではない万引き事例もあります。

近年は高齢者による万引き被害が増えていますが、生活苦により万引きしたり、孤独によるストレスを万引きで解消するケースもあります。

さらに書店や玩具屋などの万引き被害の増加の背景には、換金方法の多様化もあります。リサイクルショップやメルカリへの出品など、当品を換金する選択肢が増えたため万引きで稼ごうとする人が後を断ちません。

そのほか児童が大量の商品を万引きしてしまう背景として、キャッシュレス決済により現金を使っている感覚がなく、金銭感覚に変化が生じたことも指摘されています。

またマイバッグが一般化して万引きしやすい環境にあること、セルフレジの導入により店員の監視の目が行き届かない場所が生じていることも、万引き被害が減らない要因として指摘されています。

以上のように万引き被害と日本の高齢化、生活様式の変化は深く関係しており、店舗側としても今後とも対策を続ける必要があるでしょう。

万引きの手口から考える防犯カメラでの対策

万引きの手口を知り、防犯カメラ設置場所やカメラの種類を選ぶ参考にしましょう。

死角で商品をマイバッグなどに入れる

万引きでよくある手口が、死角で商品をマイバッグや懐へ入れて、持ち去る手口です。この手口を防ぐには死角をなるべく無くし、不審な動きを検知する必要があります。

たとえば店内全体を画角の広い広角カメラで監視し、商品の陳列棚で死角が生じる場合は、棚付近に別途小型の防犯カメラを設置して対策すると良いでしょう。

試着室・トイレに商品を持ち込んで食べる・万引きする

試着室やトイレに商品を持ち込み、その場で食べたりマイバッグへしまって万引きする人もいます。試着室やトイレの個室には防犯カメラを設置できませんが、通路には必ず防犯カメラを設置しましょう。

その際に万引き犯に対しての抑止効果が高い、バレット型カメラがおすすめです。バレット型カメラは防犯カメラのなかでも存在感があるため、万引き犯にプレッシャーをかけて万引きを事前に防げる可能性があります。

カゴに商品を入れたまま店外へ出る

買い物カゴに商品を入れたまま店外へ出てしまう人もいます。故意と過失両方のケースがありますが、未精算の商品を持ったまま店外へ出ると過失であっても万引きです。

被害を防ぐには入り口付近に存在感のあるバレット型防犯カメラを設置し、その付近に「監視カメラ作動中」などのシールを貼りましょう。店舗によっては「精算はお済みですか?」という張り紙やポスターを活用している場合もあります。

バレット型カメラについてはバレットカメラとは?活用事例や使用メリット・設置位置の調整方法をご覧ください。

グループで協力して万引きする

児童グループや犯罪グループが、協力して万引きする場合もあります。外に車を停車させて運転手が待機し、店員に声をかけて気を引いている間に商品を持ち出す手口です。

組織で万引きしているため対策が難しいですが、店舗前や駐車場に防犯カメラを設置して車両ナンバーを特定すれば、検挙の助けとなります。

また店舗天井に設置した防犯カメラの映像をもとに、犯人特定も可能です。顔などを鮮明に映し出すためにも、解像度の高いカメラを選ぶと良いでしょう。

防犯カメラ以外で万引きを防ぐ方法

万引き被害を防止するために、防犯カメラの以外の対策も検討しましょう。特に効果的な防犯カメラ以外での万引き対策を3つ紹介します。

入店者に対しての挨拶

入店者に対して店員が挨拶を実施する方法も、万引きの抑止効果が高いです。万引き犯は自身が店員に認知されていると感じると、万引きしづらくなるためです。入店時に「こんにちは・いらっしゃいませ」、退店時に「ありがとうございました」と声をかけることで、万引きしにくい環境を作れます。

店員による声掛け

店内にいる人に対して、店員が積極的に声掛けすることでも、万引きを抑止できます。万引きしようと商品を物色している際に店員が声掛けすれば、そのまま退店する可能性もあるでしょう。挙動不審な人、マイバッグが精算前にパンパンになっている人を見つけた場合は、積極的に声をかけましょう。

万が一万引き犯でなかった場合には「親切な店員さんがいるな」と好印象を与えられるため、店舗のブランディングにも役立ちます。

警備員による見回り

警備員を雇用して店舗巡回することで、万引き被害を抑止できます。警備員によるプレッシャーで、万引きしづらくなるためです。

また従業員による声掛けや挨拶などを省略でき、店舗スタッフが在庫の品出しやレジ精算などの業務に集中できるメリットもあります。

上記3つの対策はスタッフのリソースや警備員の人件費など、コストがかかる点はデメリットです。次の項目ではできるだけデメリットであるコストを抑えて万引き対策する方法を紹介します。

万引き防止にはAI搭載カメラがおすすめ

AI搭載カメラを利用すれば、不審な行動をとる人をAIが感知してアラートを発するなど、効率的に万引き犯を発見できます。

万引き犯の行動パターンをAIに学習させれば精度も向上し、かなり高い確率で万引きの現場を押さえたり、不審者に事前に声掛けして被害を防止できるでしょう。

まとめ

万引き被害は店舗にとって深刻な問題であり、防犯カメラを含めた対策が必要です。防犯カメラを設置しても被害が減らないとお悩みなら、記事で紹介した手口とカメラ選びを参考にして、設置場所やカメラの種類を変更してみましょう。

また防犯カメラだけでなく、店員や警備員の配置や声かけも重要です。人的コストを削減したい場合はAI搭載カメラを利用し、より効率的に万引きを防ぐ仕組みを検討しましょう。

適切な防犯カメラの種類や設置場所がわからない場合は、下記のフォームからお問い合わせください。適正な防犯カメラの選び方や工事の方法についてご説明いたします。

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