防犯カメラ・監視カメラ用語集
サンプリングレート
サンプリングレートとは、音声等のアナログデータをデジタル信号に変換する際の指標で、1秒間に情報の標本(サンプル)を何回計測したのか表す。単位はヘルツ(Hz)。「サンプリング周波数」または「サンプルレート」とも言う。防犯カメラや監視カメラシステムにおいては、リニアPCM方式を用いた録音を行う場合がほとんどである。録音する音声の品質はサンプリングレート(Hz)やビットレート(bps/bit)に依るところが大きいが、動画と比べるとデータ量が圧倒的に小さいため、品質とデータ量の兼ね合いが意識される場合は無いと言っていいだろう。
余談だが、一般的な音楽CDの規格は1980年代初頭に決まったものでサンプリングレートは44.1kHz、ビット深度は16bitでの記録を行っている。つまり1秒間に1,411,200ビットの情報を記録することになる。これを60分間に換算するとなんと5,080,320,000ビット≒635MB(メガバイト)のデータに換算されることになる。これを無圧縮リニアPCM録音というのだが、当然、無圧縮の状態ではデータ容量が大きすぎるため、防犯カメラや監視カメラで録音を行う場合にはこのデータを圧縮して記録することになる。人間の可聴域から外れたデータを削る不可逆圧縮などの処理をすることでデータ量を1/10~1/30程度に圧縮している。