防犯カメラにおける有効口径とはレンズの絞り(アイリス)を開放(最大絞り)にしたときの直径のこと。レンズの焦点距離をこの有効口径で割ったものが有効F値(開放F値)となり、レンズの明るさの指標としてしばしば用いられる。ちなみにレンズ最前面のガラス面が有効口径より大きく設計されているのは、画面の周辺光量を確保するためである。「最大絞り」というと、一見すると語感としては口径が小さくなりそうだが逆である。ちなみに、レンズの口径が最も小さくなる絞りを最小絞りという。
例えば、上記写真はSIMGMA社製の一眼レフカメラ用のレンズであるが、「ZOOM 18-250mm 1:1.35-6.8」との表記が見て取れる。この数字が意味するところは、焦点距離が有効口径の1.35倍~最大6.3倍の長さまで可変するということになる。当然ズームアップするのにつれて絞り機構からレンズまでの距離が長くなるので光量は少なくなる。