神社の防犯対策7選!起こりうる犯罪を予測して防ぎましょう
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人の往来が多い神社。
受け入れ側の神社が抱える問題は、高齢化と人口減少の影響で神社の担い手が不足している点です。
人手が足りない神社では、特に人による管理が難しく防犯対策を行っていく必要があるでしょう。
本記事では、神社で起こりうる犯罪や、人材不足であってもできる防犯対策について解説します。
目次
神社で起こりうる犯罪
近年神社では、防犯対策が難しくなりつつあります。前述の通り、高齢化と人口減少の影響で人手不足となり、神社での管理が難しくなったためです。
昔は地域の集会所も兼ねるなどして維持されてきましたが、近年はコミュニティとしての機能が弱くなりました。高齢化と人口減少で管理の目が届きにくくなり、犯罪の温床ともなっています。
警察庁が発表した令和元年の「罪種別 発生場所別 認知件数」によると、神社仏閣に起ける刑法犯の認知件数は6,264件でした。
犯罪の種類としては、
- 賽銭泥棒
- 不審者の出入り
- 仏像の盗難
などが挙げられます。
賽銭泥棒
お賽銭箱は無防備に置かれていることも多いため、窃盗の標的になりやすく、賽銭泥棒が発生しています。
令和元年の神社における窃盗犯の認知数は、5,560件でした。
神社は不特定多数の人が出入りするため、境内に人が入っても不審者と一般の方を見分けることは困難です。
台座を固定していてもお賽銭箱を破壊されたり、中の現金をこまめに抜き出すといった手口を使われることもあります。
賽銭泥棒を防止するためには、防犯カメラを設置して不審者の侵入やトラブルが発生した際に、すぐ気付ける対策を講じましょう。
また防犯カメラを見えやすい位置に設置すると、抑止効果が高まり、未然に犯罪を防止できます。
社務所荒らし
神社では現金を金庫で管理していることが多く、社務所が空き巣被害にあうこともあります。
令和元年の寺社仏閣における侵入犯の認知数は、1,694件でした。
侵入窃盗の被害に遭いやすい立地には特徴があります。
・休日や夜間に無人になる場所
・休日など特定の日は人通りが少なくなる場所
・夜間に人通りが少なくなる場所 など
不審者の出入り
不特定多数の人が出入りができる神社は、不審者に気づきにくいものです。
特に夜間は暗闇で見えにくく、外灯で一帯を照らさない限り、気づくことは難しいでしょう。
一般の施設のように24時間警備員がいないことも一因となっています。
不審者が出入りすることで、犯罪が発生する可能性が高まり、スタッフや一般の参拝者に危険が及ぶこともあるため対策が必要です。
いたずらや落書き、破壊行為
管理する人が少ないと、いたずらや破壊行為が発生することも。
「むしゃくしゃした」「酔っていた」などの理由で突発的に破壊行為に走る人もいます。
令和元年の寺社仏閣における器物破損の認知数は、337件でした。
また、モラルに欠ける観光客が文化財に落書きすることもあります。
特に近年では、外国人観光客の増加により、落書き事件がニュースで取り上げられることも増えています。
放火
令和元年の寺社仏閣における放火の認知数は、8件でした。
神社は木造家屋が多いため、放火犯の標的になりやすいです。
特に出火が多い場所は、本堂や本殿周辺です。
また、宗教施設である神社は、宗教的・政治的な理由で特定の団体の標的にされるケースもあります。
例えば、平成27年11月23日には靖国神社での放火未遂事件がありました。
仏像などの盗難
古美術美品市場において宗教美術は、人気のあるジャンルです。
特に仏像は根強い人気があるため、転売目的での仏像の窃盗が発生することもあります。
2010年には、和歌山県で連続60件、仏像172体を含む文化財の盗難事件が発生しました。
犯人は大量の文化財を古物商に持ち込み、転売を行っていました。
最近はオークションサイトの利用が一般的になり、文化財の転売がしやすくなっていることも要因でしょう。
防犯カメラを神社に設置するメリット
近所に防犯カメラを設置するメリットを下記2つ解説します。
- 抑止になる
- 証拠を抑えられる
抑止になる
防犯カメラを設置すると、犯罪の抑止につながります。特に防犯カメラを見えやすい位置に設置すると、犯罪場所を下見している不審者は「防犯カメラに映って捕まるリスクが高いから別の神社を狙おう」と考える可能性が高まります。
犯罪者のターゲットにならないためには、防犯意識の高い神社と思われることが重要です。不審者にとっても、防犯意識の高い神社で犯罪を犯すことが非常にリスクが高いです。
防犯カメラを設置して、犯罪の抑止につなげましょう
証拠を抑えられる
防犯カメラを設置すると、犯罪の証拠を押さえられる可能性が高いです。犯罪の被害にあっても証拠があれば、警察への情報提供で事件のスムーズな解決が期待できます。
ただし犯罪者の中には、カメラに映ることを気にしない犯罪者もいます。そのため犯罪を防ぐためには、防犯カメラ以外にも後述する防犯対策を合わせて講じるのがおすすめです。
神社にオススメの防犯カメラの機能
神社に設置する防犯カメラにおすすめ機能を下記2つ解説します。
- 夜間撮影
- センサーライト
夜間撮影
夜間撮影機能は、光の少ない場所や暗闇の場所でも撮影できる機能です。また防犯カメラによってはカラー撮影も可能で、不審者の服の色や靴の色まで判別できます。
神社での犯罪は人がいない夜間に行われるケースも多く、防犯効果を高めるならば夜間撮影ができる防犯カメラの導入がおすすめです。
センサーライト
センサーライトもおすすめの機能です。センサーライトとは、センサーの前を動く物体が通ると感知して自動で光るライトです。
賽銭箱の近くにセンサーライト付きの防犯カメラを設置すると、新車が近づいただけでライトが光るため犯罪抑止につながります。
またセンサーライトは、参拝者が助かります。夜足元が見えない中で歩くと何かにつまずいて転ぶ可能性が高いです。センサーライトがあれば参拝者が通ったときにライトが照らされるため、安全が確保できます。
神社がすべき防犯対策5つ
神社ができる5つの防犯対策について解説します。
- センサーライトや警報ベルの設置
- 炎感知器や消化設備の設置
- 文化財の管理・保存
- 入金機の導入など現金の管理
- 夜間の巡回強化
センサーライトや警報ベルの設置
人の動きに反応するセンサーライトや警報ベルを設置しましょう。
センサーライトとは、人の動きや体温を検知して光る照明で、センサーの範囲に人を検知すると自動でライトが光ります。
ライトで人の姿が目立つ&不審者も驚くため、高い防犯効果が期待できるでしょう。
また、ライト1つに対して防犯カメラを1台設置したり、赤外線対応のカメラを導入することで夜間でも人の姿を記録できます。
また、社務所やの中など参拝者が入らない場所には、管理人不在時に侵入センサーやサイレン・ベルを設置・作動させておくことをおすすめします。
万が一、社務所やに空き巣が入ったとしても、センサーやサイレンがあれば、早く発見でき被害を最小限に抑えることができます。
犯行を諦めさせることもできるでしょう。
炎感知器や消化設備の設置
火災・放火の対策に炎感知器や火災センサーなどを設置しましょう。
神社は木造家屋のため、出火した場合は被害が大きくなりやすいです。
また万が一出火した場合、すぐに消化できるよう消化設備の設置もしておきましょう。
文化財の管理・保存
文化財は盗難される恐れがあるため、管理・保存を徹底しましょう。
・保管場所の施錠
・保管状況の確認
・文化財の種類と数のチェック
・定期的な見回り など
また文化財をどのように保管しているか定期的に確認しましょう。
入金機の導入など現金の管理
入金機とは、硬貨や紙幣などを入金するための機械です。
ATMを入金専用にしたものと思えばわかりやすいでしょう。
入金機を導入することで、現金の盗難を未然に防ぐことができます。
また、警備会社と連携したサービスを活用することで、保険が適応されます。
万が一入金機ごと持ち去られる盗難が発生した場合でも、警備会社の盗難保険が適応されるため、現金の被害を抑えることが可能です。
さらに、入金機は一度入金すると現金の取り出しができないため、内部犯による盗難も防止することもできます。
夜間の巡回強化
夜間無人のままだと人の出入りや不審な行動などを確認できず、犯罪にあう可能性が高いです。
夜間の巡回を一度検討しましょう。
夜間の巡回強化には以下の方法があります。
・警備会社に依頼する
・警備のアルバイトを雇う
・交代制で巡回する
・地域の人と協力して巡回する
・宿直する など
神社への防犯カメラ導入のご相談はカメチョまで
今回は、神社で起こりうる犯罪とその対策について解説しました。
賽銭泥棒や不審者の出入り、仏像の盗難の盗難など神社特有の犯罪があります。
神社では夜間の無住や過疎化で管理が手薄になることもあり、防犯設備を導入することが重要です。
特に防犯カメラの設置は、防犯とともに施設全体の管理に役立つため、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。