インターネット接続できる防犯カメラとは?繋がらない時の対処法も解説

近年では、セキュリティ対策として防犯カメラを導入する企業や住宅が増えています。

インターネット接続による遠隔監視や録画を行えば、人件費を節約しながら万が一の侵入や犯行の瞬間をおさえることが可能です。
証拠が残る防犯カメラによる24時間警備は、自分の姿を撮影されることを嫌う不審者や悪事を企む者を遠ざけてくれます。

オンラインで使用できる防犯カメラの機能にはインターネット回線の種類や通信速度が大きく関係するため、この記事でしっかりと基礎知識を学んでおきましょう。

ネットワークカメラの仕組みと特徴

インターネットとつなげられる防犯カメラは、ネットワークカメラあるいはIPカメラと呼ばれています。

  • 周囲の映像や音声をレンズなどで捉えるカメラ
  • 映像信号のデジタル化と補正を行う制御装置
  • ユーザーが操作するパソコン

の3つで構成されている仕組みです。
カメラと制御装置、ユーザー用のデバイスは有線で繋がっており、随時データの送受信が行われています。

複数のカメラの一括管理も可能で、遠隔地であればインターネット回線、屋内なら限定した通信網であるLAN接続も選ぶことができます。

拡張性が高いことも、ネットワークカメラの大きな特徴です。
プログラムのアップデートによる機能追加や解像度アップなどの基本スペックの向上、他の機器との連動など、常に進化しています。

Wi-FiよりもLAN配線接続がおすすめ

防犯カメラのインターネット接続方法は、無線のWi-Fiよりも有線のLAN配線をおすすめします。
なぜなら、有線のLAN配線では電波の強弱による通信途絶がなく、常に高速通信で映像や音声を送信できるからです。

また、電波を飛ばさない有線のLAN接続と違い、無線のWi-Fiは電波を受信できる他のデバイスでも見られてしまう可能性があります。
データの暗号化で対策できるものの、パスワードのように重要な個人情報の傍受や、防犯カメラのデータ送受信のポートから不正侵入されるリスクを理解しておきましょう。

カメラは動画を送り続けるため、クラウド形式なら1Mbps以上となる光回線が適しています。
同時に接続できるカメラの数は、1回線につき3~4台が限界(※)であると言われています。
※あくまで目安の一つです。メーカーごとに異なるため、ご利用の際には必ずメーカー等にご確認ください。

ネットワークカメラのメリット

ネットワークカメラの主なメリットは、下記の通りです。

  • インターネット回線で複数の遠隔地を監視できる
  • スマートフォンでも視聴可能
    インターネット回線に接続している防犯カメラは、管理ソフトを導入したパソコンの他に、スマートフォンでも確認できます。
    留守中の自宅の様子を外出先で確認する、複数の拠点にいる人を監視するなど、さまざまなケースに対応可能です。
  • 防犯カメラの映像や音声を補正して一括管理できる
    高度なプログラムによる画像補正のおかげで、暗くて肉眼では見えにくい映像の明るさ調整も自動で行ってくれます。
    また、ネットワークカメラのソフトウェアシステムを利用することで、連結したネットワークカメラであれば一括管理が可能となります。

防犯カメラがネットに繋がらない時の確認事項・対処法

防犯カメラがインターネットに繋がらない原因は大きく分けて3種類あります。

  • 防犯カメラなどの機材の物理的な故障
  • タスクを実行しているソフトウェアの不具合
  • ネットワークのエラー

導入時に機能しない場合は、設定ミスや初期不良の可能性が高いため、早めに原因を特定する必要があります。
初期不良による交換や返品は対応期限が決まっているからです。

まずは、下記の項目を1つずつ確認しましょう。
電源が供給されていなかったという単純な原因も多いため、慌てずに落ち着いて確認してください。

ルーターが繋がっているか確認する

ルーターとは、異なるネットワークを接続するために必要なネットワーク機器です。
インターネットカメラを使用する際には、それぞれカメラとインターネットを接続する、いわば「中継地点」の役割をしています。
最初の段階で再起動や動作チェックをしておくようにしましょう。

データを整理しているルーターがインターネットに繋がっていないと、防犯カメラからの映像データを受け取ることができないため注意してください。

接続環境を確認する

防犯カメラは一時的にフリーズすることが珍しくありません。
この場合は、ネットワークで認識されなくなった防犯カメラを再起動させることで解決します。

ネットワークカメラは休みなく動き続けているため、処理すべきデータが途中でたまった場合にフリーズします。
これは、ネットワークで認識されなくなった防犯カメラの電源アダプターを抜き差しして、再起動させることで復旧させることができます。

また、インターネット回線が不通のときにも防犯カメラが繋がらない状態となります。
電波が弱いWi-Fiを使用している場合は、電波接続が微弱で防犯カメラがまともに機能しません。
そのため、再設定や中継機による強化が必要となります。

LANケーブルが内部で断線しているケースもあるため、防犯カメラやソフトウェアに異常がなければ、疑わしい部分を取り替えてみましょう。
コネクターが接触不良になることもよくある話であるため、予備のLANケーブルを確保しておくのがおすすめです。

メーカーに問い合わせる

防犯カメラのメーカーに問い合わせれば、不具合に関して役立つアドバイスをもらえます。
メーカーにはサポート窓口があるため、オペレーターへ自分が困っている内容を伝えることで相談可能です。
事前に防犯カメラの型番とネットワークの構成をメモしておくとスムーズに進みます。

電話が繋がらない時には、メールや問い合わせフォームから質問することも有効です。
多くの質問へ返答していることため、メーカーにもよりますが返事が届くまで平均3営業日かかります。

サポート窓口への質問は基本無料ですが、技術者の派遣による点検や修理は有料です。
ただしメーカーの保証期間内は無償における対応の可能性があります。
機器を収容していた箱と取扱説明書、購入を証明できるレシートは大切に保管しておきましょう。

機器自体が故障していないか確認する

上記における対応をしても改善されない場合、機器自体が故障している可能性があります。

メーカーが発表している耐用年数を超えて使っている場合は、経年劣化による寿命が考えられます。
ネットワーク接続型の防犯カメラは常時稼働しているため、約5年で寿命を迎えます。

買い替えを検討するときには、現在のネットワーク環境と相性が良い機器を選びましょう。

各機器を識別するIPアドレスや送受信のポートなどの設定でも接続状況が変わるため、自分が扱っているネットワークカメラの仕組みを正しく理解しておくことが重要です。

プログラムやソフトウェアを最新の状態に更新する

内部のプログラムのアップデートで解決した事例もあるため、メーカーの公式情報もしっかり確認すべきです。
古いバージョンのプログラムで不具合が発生することは、決して珍しくありません。

  • 防犯カメラを動かしているプログラムである「ファームウェア」を更新
  • パソコンやスマートフォンの「管理用ソフトウェア」を更新

各カメラのファームウェアのバージョンは、パソコンの管理用ソフトウェアなどで個別に確認できます。
メーカーの公式サイトで新しいバージョンが出ていたら、オンラインでダウンロードしておきましょう。

ユーザーが操作するデバイスと防犯カメラのソフトウェアを定期的に最新バージョンにしておくことで、原因不明の接続トラブルを減らせます。

SIMカメラを使う

SIMカメラとは主に、インターネットを利用して撮影映像を転送してくれるカメラのことです。
SIMカメラは設置が簡単で、難しい作業は必要ありません。

SIMカメラは、スマートフォンでも使用されているSIMカードで通信を行うため、カメラ本体を動作させる電源とSIMカードの2つがあれば稼働します。
防犯カメラとしての設置と取り外しが簡単で、人や資材が一時的に集まる工事現場や第三者による悪戯が発生しているエリアの集中的な監視に役立つのが特徴です。
光回線が不要のSIMカメラなら、高い回線工事費を支払わずとも防犯カメラを設置できます。

しかし、カメラが1台20万円程と初期費用が高いことに加え、データの通信量が多いため格安SIMが使えず、大手の通信キャリアでは1台で毎月1万円弱の費用がかかります。
そのため、長期的に同じ場所を監視するのならばインターネット回線による防犯カメラの方がお得となります。

SIMカメラはランニングコストが高いものの、人が通うには不便な僻地の監視、公園や自動販売機の防犯対策で使われています。
なぜなら、周囲に有線の通信インフラがなく、要工事の防犯カメラを設置すると高額の見積もりになるエリアでも、比較的リーズナブルな初期費用ですぐに導入できるからです。

携帯電話と同じ無線通信は有線のLAN接続に比べてデータの通信速度や維持費で劣るものの、どこにでも設置できて回収できるメリットから試験的な導入でよく選ばれています。

防犯カメラのインターネット接続を適切におこなうために

ネットワークカメラは今、多くの住宅や事業所で採用されています。
防犯カメラのインターネット接続は、ネットワークカメラ一式を購入することで誰でも実行可能です。
壁の埋め込みや天井への設置は工事が必要ですが、室内の様子をチェックする程度ならLANケーブル数本の接続かWi-Fiの設定で接続ができます。

ぜひこれから防犯カメラの設置を検討している人は今回の記事を参考にしてみてください。