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【防犯カメラ基礎知識】異なるメーカーの録画機とカメラを組み合わせても良い理由


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昨今のネットワークカメラの普及により、様々な場所にカメラが設置出来るようになりました。しかし利用目的や環境により、カメラ周りの全ての機器を同じメーカーで揃えられるわけではありません。違うメーカー同士で相互利用できれば良いですが、出来ない場合は優先度の低いものは諦めざるをえない状況になってしまいます。

こうした状況を打破するため、最近ではネットワークカメラの販売メーカーでは「多数の販売会社」という意味の、マルチベンダー対応が出来るシステムを提供し始めました。

マルチベンダー対応「ONVIF」とは

マルチベンダー対応とは、名前の通り多数の販売会社で対応できることを意味します。例えば、普段みなさんが見ているホームページは「HTTPプロトコル」と呼ばれるシステムを使っており、これによりHTTPに対応したパソコンやスマホ、TVなどであれば、メーカーに縛られず同じようにホームページが閲覧できるようになっています。こうしてメーカーや端末が違っても、同じように利用できる仕組みは、ネットワークカメラでも存在しており、このマルチベンダー対応のプロトコルを「ONVIF」と言います。

「ONVIF(Open Network Video Interface Forum)」は、カメラメーカーの、アクシスコミュニケーションズ・BOSH・SONYが立ち上げた、ネットワークカメラのプロトコルで、現在500社が賛同しています。「ONVIF」はネットワークカメラの機能をWEBで公開するのが特徴で、カメラからWSDLを取得して、そのカメラが持つ機能の利用方法を動的に入手することができます。つまりONVIF規格に対応していれば、異なるメーカーのカメラ・レコーダーを組み合わせて利用できるという大きなメリットがあります。

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ONVIFの機能紹介

初期のONVIF規格は、Ver1.0/Ver2.0/Ver2.4までありましたが、バージョンが異なるプロファイルが相互に通信できない問題があったため、現在は機能ごとに、プロファイルを定義しています。

  • IPカメラ/エンコーダ 向けのプロファイルS(2011年)
  • ドア等の物理アクセス向けのプロファイルC(2013)
  • プロファイルSに録画機能を強化したプロファイルG(2014)
  • セキュリティ製品の設定の管理を容易にするプロファイルQ(2016)
  • アクセス権限管理者向けのプロファイルA(2017年)

今後、H.265ビデオ圧縮に対応したプロファイルTのリリースが予定されています。現在のネットワークカメラにおいて、多く利用されているプロファイルはSとGになります。このようにプロファイルSからTまで、様々な機能が追加されていますが、例えばプロファイルSにのみ対応している機種でプロファイルGを起動しても、プロファイルS内の動作範囲での機能のみとなりますので注意しましょう。なおプロファイルの更新は機種ごとのアップデートで行いますので、ONVIF対応であれば、大抵は問題なく使えます。

関連記事:【翻訳解説】ONVIFプロファイルの種類による違いと知っておくべき知識について

セット販売のネットワークカメラは独自仕様の可能性がある

現在、セット販売されているネットワークカメラにおいては、ONVIF規格に準規せず、各社独自のプロトコルでネットワークに接続する、シングルプラットフォームと呼ばれる製品も多くあります。

シングルプラットフォームの製品は、セット価格などで安価なものが多く、もしレコーダーが壊れたりした場合、問題なく稼働しているカメラ部分も使えなくなってしまいます。改めて、同じメーカーのレコーダーを買い直しても、カメラ毎に割り振られたIDが固定されている場合、カメラからの映像を受信できないといった問題も起こります。そのため、購入したネットワークカメラセット全てが使えなくなることがあります。

その点、ONVIFと言う規格で統一された機種であれば、レコーダーが破損しても、同じ規格を持つレコーダーを買い換えるだけで、まだ使えるカメラとはすぐに接続できます。また経年劣化により、買い替えが発生した際にも、全部を買い替えるのではなく、必要な機材のみ購入することが可能です。こうした理由からも、ONVIF規格に対応した製品であれば、長期的に見ても望ましい選択肢と言えるのではないでしょうか。

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まとめ

ネットワークカメラの普及には、プロトコルのマルチベンダー化が必要不可欠です。今や、多くのメーカーが導入している「ONVIF」は、機器メーカーのみならず、ソフトウェアにおいてもマルチプラットフォーム化をもたらしています。

例えば「Milestone Open Platformは」東芝やLGといった企業が採用した、世界150社以上のカメラメーカーにおいて5,000種類以上のカメラに対応した、VMS(ビデオ管理ソフトウェア)に、ONVIFを統合するためのツールを提供しています。これにより今ある防犯カメラシステムに、ONVIF対応機種の映像を出力することが可能になりました。

このようにネットワークカメラの世界では「ONVIF」は今や世界基準となりつつあります。ソフトウェアだけでなく、エンドユーザーが利用する機器も、ONVIFに対応していれば一緒に利用することができるので、機種やアプリケーションを選ぶ際の、選択肢の幅が広がります。