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大容量の録画データも余裕で保存する「磁気テープ」の活用分野とは?


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みなさん、こんにちは。カメチョ編集部です。今回は、監視カメラで録画した映像データを保存する記録媒体についての内容です。その中でも特に「磁気テープ」について簡単に説明したいと思います。

 記録容量あたりのコストが圧倒的な磁気テープ

磁気テープというと、音楽を録音するカセットテープを想像する方も多いかもしれません。一般消費者向けの記憶媒体としては、DVDやBlu-rayディスクなどの光ディスクやハードディスクなどの製品に遅れをとってしまっている磁気テープですが、実は最近になって大容量化が進んでいるのです。食品工場などの過去の監視カメラの映像をデータとして保管しておく必要がある分野で活躍しています。

国内メーカーが独占する世界シェア

LTOカセットの内部には磁気テープが巻尺のように格納されている。これ1巻で6.0TB(テラバイト)分のデータが保存できる。

これらの磁気テープは「LTO(リニアテープ-オープン)」と呼ばれる規格として統一されており、富士フイルム、ソニー、日立マクセル(LTO-7規格の認証は富士フイルムとソニーの2社のみ)の3社で全世界の100パーセントのシェアを日本国内のメーカーによって占められており、富士フイルムはテレビCMなどでも積極的に露出しているものの、国内での知名度はあまり高くないのが現状です。

LTOの記憶容量は順調に増えている

富士フイルムの1億本生産を記念した金色のLTOカートリッジ

HDD、光ディスクの容量が頭打ちになっている現在、順調に記憶容量が伸びているのが磁気テープです。磁気テープの容量は下記のレベルまで実証実験が終わっており、実用化のロードマップが出来上がっています。

規格 発売年 容量(非圧縮時)
LTO-1 2000年 100GB(ギガバイト)
LTO-2 2002年 200GB
LTO-3 2005年 400GB
LTO-4 2007年 800GB
LTO-5 2010年 1.5TB(テラバイト)
LTO-6 2012年 2.5TB
LTO-7 2015年 6TB
LTO-8 2018年? 12.8TB(※予定)
LTO-9 ?? 25TB(※予定)
LTO-10 ?? 48TB(※予定)
LTO-11? ?? 220TB(※予定)
LTO-?? ~2027年? 400TB(※予定)

LTO磁気テープの活用分野

冒頭でも少し述べましたが、基本的にはデータを保存する用途で利用されていますが、主な用途をもう少し具体的に見てみることにしましょう。

①データセンターにおけるバックアップ

IT技術の進展のおかげで我々が取り扱うデータ量が爆発的に増えていることは、PCの記憶容量の変化や、フロッピーからHDDへの移り変わりを考えると理解できます。その一因がIoT(Internet of Things)と呼ばれる分野の進展です。IoTの発展によって、従来であれば記録されなかった人間の活動や機械の動作状況、事前環境のデータまでが自動的に蓄えられることになるため、膨大な量のデータが蓄積されることになります。Webシステムを構築する物理サーバを提供している企業では、データのバックアップとしてこのLTOが利用されています。

ちなみに、Googleは検索エンジンを通して世界中のデータを収集しており、その容量は公表されていないものの、富士フイルムのLTOカセットを最も多く購入している組織がGoogleであることを考えるとその有用性は推して知るべきでしょう。

②フードセキュリティ

IoTの一部である監視カメラ・ネットワークカメラの分野においてもLTOは活用されています。特に食品の製造現場で利用されることが多いようです。日本国内に限らず、食の安全がメディアで取り沙汰されることが多い世の中ですが、異物混入や食中毒防止などの事故防止や原材料の偽装防止のために食品製造工場では稼働中の製造ラインをすべて撮影し、保存する必要が出てきているようです。自社の工場で生産する、もしくは他社の工場に精算を委託する、に関わらず数年間のデータを保存しようとすれば膨大な量のストレージが必要とされます。そのため、LTOが活用される主な分野の一つといえます。また、これらのデータは(何らかの事件がない限り)頻繁に見返されることは無い為、保存にかかるランニングコストも安くなります(HDDは記録ディスク自体が回転して読み出し、書き出しを行うという構造上、回転軸受部分の固着を防ぐために定期的に電源を入れてディスクを回転させるのが一般的で電気代のコストがかかる)

特に、10年前程度までは50万画素相当だった監視カメラの画素数も、今では200万画素を超えるフルHD画質が一般的になってきています。単純計算でデータ量は4倍になってきていることからもこれから益々活用が期待される分野といえるでしょう。

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③官公庁、研究機関での書類データの電子化等

官公庁や警察組織、研究機関では、公文書や機密文書、個人情報に至るまで膨大な量のデータを管理しているため、紙のデータからデジタルデータへの移行が進んでいます。LTOは、HDDなどと異なり、データが30年程度劣化することなく保存・利用できる、グローバルネットに接続したサーバに内蔵されたHDDなどと異なり物理的なアクセスの切断が容易に出来るためセキュリティに優れる、などの理由でこういった分野でも採用されているようです。

④映像のアーカイブとして活用する放送業界

データの保存といえばやはり放送業界も膨大な量のアナログテープをデジタルデータとして保存する必要があります。NHKではLTOが保存媒体として採用されているようです。とはいえ、実際の読み出し、書き出しの使い勝手はよくないため、あくまで保管用のストレージです。

LTOのデータの読み取り/書き込みを行うドライブはHP(ヒューレット・パッカード)社製の製品が主流だ。この他にもサーバーのラックマウントに備え付けるタイプの製品などもあり、サーバーストレージとして利用される場合も。

まとめ

いかがだったでしょうか。磁気テープと聞くと古臭いイメージがしますが、今をときめく最新のストレージであることが理解いただけたと思います。2017年9月現在販売されているLTOの規格はLTO-7と呼ばれるもので容量は6TBですが、2015年にIBMと富士フイルムが220TBのLTOの実証実験が完了していると発表しています。また、2017年7月には、10年以内に400TBの製品の実用化を目指している、とのことです。

カメチョでは長期録画に対応した監視カメラシステムの構築などのほかにも、個人宅向けの防犯カメラまで幅広く相談に載っておりますので是非ご相談ください。

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参考URL:
日本経済新聞電子版[富士フイルム、記録容量66倍の磁気テープ向け新材料 ](2017年7月5日)
NHK技研[映像検索を高度化する映像解析技術(PDF)]
HP(ヒューレットパッカード)公式HP:[ストレージ: テープドライブ]