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防犯カメラ映像の録画時間は?目安や影響する要素や設定まとめ


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安全対策や防犯のため、店舗や工場、公共施設、人が集まる屋外などさまざまな場所に防犯カメラが設置されています。
多くの防犯カメラには録画機能がついており、ただ単に撮影するだけでなく簡単に映像を録画することができます。
一般的な防犯カメラで撮影した映像の録画時間はどのくらいでしょうか。
ここでは録画時間の目安や録画時間に影響する要素、録画の設定方法などをまとめて解説します。

防犯カメラの録画時間の目安

防犯カメラの録画時間は、録画した映像データの保存方法やレコーダーの容量によって異なります。

一般的に、防犯カメラにはSDカードレコーダーが内蔵されており、利用するSDカードの容量によって録画時間が左右されます。
例えば、32GBのSDカードを使用して1台のカメラでフルHD動画を録画した場合、約5時間録画できます。(各カメラメーカーによって異なります)

長時間録画する場合は、容量の多いハードディスクドライブレコーダー(HDDレコーダー)を外付けすることをおすすめします。
HDDレコーダーの容量は2TBや4TB、8TBなどさまざまです。
録画時間の目安として、2TBの場合の録画時間は約1か月、4TBの録画時間は約2か月、8TBであれば約半年録画できます。※ただし、メーカーや圧縮率などによって異なります。
さらに長い時間録画したい場合には、HDDを増設することで対応が可能です。

録画期間を明確にしたい場合は、上記のようなアナログカメラではなく、クラウドカメラがおすすめです。
クラウドカメラは、契約時に録画時間を選択できる点が特徴です。
基本的には、7日間プラン、15日間プラン、1か月プラン 90日間プランというように、プランによって録画期間が決まっています。

防犯カメラの録画時間に影響する要素

防犯カメラの録画時間は、アナログタイプの場合、録画した映像データの保存方法やレコーダーの容量など、様々な要素によって左右されます。
ここでは、ハードディスクタイプ・SDカードタイプの録画時間を左右する要素などについて説明します。

ハードディスクやSDカードの保存容量

防犯カメラで録画できる映像時間は、撮影した映像を保存するレコーダーの種類や容量によって異なります。

先ほど紹介したハードディスクは2TB、4TB、8TBなど容量が大きく比較的長期間保存することができます。
一方で、SDカードは価格が安い点や小さく持ち運びやすい特徴がある反面、8GBや32GB、128GBなど比較的保存容量が小さいため、長時間録画や長い映像の保存に向いていないという特徴があります。

また、常に動画を書き込む必要がある防犯カメラの場合、SDカードにスピードクラス10以上の転送速度がなければデータがきちんと読み込めないことがあるため、注意が必要です。
※各カメラによって推奨しているSDカードが異なります。カメラごとの説明書などをしっかりとご確認いただいた上でSDカードをお選びください。

画質(画素数・解像度)

防犯カメラの録画時間は、防犯カメラに搭載されているカメラレンズの画素数や解像度など、画質にも影響を受けます。
画素数や解像度が高い映像は鮮明で美しい反面、データの容量が大きくなるため、録画時間が短くなるデメリットがあります。
現在の防犯カメラの画素数は1920×1080画素のフルHD動画が主流ですが、4K動画などは3840×2160画素と数値が大きくなり、録画時間も短くなります。
利用用途に応じて選択するといいでしょう。

設置台数

防犯カメラの設置台数によっても録画時間は変わります。
1つのハードディスクレコーダーに繋げるカメラの台数が多くなるほど、記録できる容量は少なくなり、録画できる日数や時間は短くなります。
ハードディスクレコーダーを購入する際は「チャネル(CH)」という表記をご確認ください。チャネルとは、ひとつのレコーダーに何台までカメラが接続できるかを表す単位です。例えば4CHであれば最大4台まで、32CHであれば32台ということになります。

カメラの設置台数により、必要な録画容量とチャネル数が異なるため、何台必要かをあらかじめ確認しておきましょう。

動画の圧縮方式

防犯カメラで撮影した動画は圧縮して保存されますが、動画の圧縮方法によってそれぞれ特徴があり、録画時間に影響します。
例えばMPEG-4という圧縮方式は、フレーム間符号化という方法で圧縮するものです。
この方式は比較的録画時間が長く、インターネット配信などに適しています。
Motion JPEGという圧縮方式は、MPEG-4と比べて圧縮効率が下がるため録画時間は短くなる反面、画質は美しいという特徴があります。
最近では、長時間の録画ができる効率のいい方式としてH.265という新たな圧縮方式が登場しています。

フレームレート(FPS)

1秒間あたりの撮影枚数である「フレームレート(FPS=frames per second)」の設定によっても、防犯カメラの録画時間が変わります。
フレームレートの数値が大きい、つまり1秒間に撮影する枚数が多ければ滑らかな映像を撮影することができる反面、録画できる時間は短くなります。
なぜなら、撮影枚数が多くなればなるほど、より多くの容量が必要となるためです。
一方、フレームレートの数値が小さい、つまり1秒間に撮影する枚数が少なければ録画できる時間は長くなりますが、カクカクとした不自然な映像になるでしょう。
録画したい映像の内容に合わせてフレームレートを設定することが大切です。
通常はハードディスクレコーダー側でフレームレートの数値を設定することが可能です。

防犯カメラの録画時間の調整・設定

防犯カメラには、24時間常時録画するか、それとも予約した時間のみ録画するかなど録画時間をあらかじめ設定することが可能なものも存在します。
例えば、ひとりひとりの人物の動きを細かく撮影する場合には、フレームレートの数値を高くして画質を鮮明にする必要がありますよね。
したがって、容量の大きいレコーダーを用意するか、必要なだけの録画時間を設定する必要があるでしょう。

海岸や山の中、駐車場などあまり人が多くない屋外の撮影の際は、画質やフレームレートの数値を落とすことで、録画時間を長く設定するといいでしょう。
撮影の場所や対象、状況に応じて録画時間を調整することが大切です。

録画時間の設定方法としては、主に以下3つの方法があります。
※レコーダーの機種によって、以下の方法がついている場合とついていない場合がございます。ご注意ください。

  • 24時間録画(常時録画)
  • スケジュール録画(アラーム録画)
  • モーション検知録画(動体検知録画)

それぞれ説明していきます。

24時間録画(常時録画)

公共施設や商業施設、テナントビルなど多くの人が行き交う場所では、24時間撮影し続けるケースが多いです。
24時間常時録画する場合は、容量が大きなハードディスクレコーダーを選ぶことをお勧めします。
24時間常に撮影し続けるため、もちろん保存される撮影データは大きくなります。
容量が小さなレコーダーであれば、容量がいっぱいになった時点で新しい映像に上書きされて、古い映像が保存されなくなるため注意が必要です。

録画できる時間はカメラの台数や撮影画素数などによっても影響を受けますが、24時間録画する場合であれば、余裕を見て1TBほどの容量を用意しておきましょう。

スケジュール録画(アラーム録画)

スケジュール録画(アラーム録画)とは、あらかじめ録画する日時を設定することで、録画したいときだけ防犯カメラの録画機能が働く録画方式です。
例えば、店舗の営業時間の間だけ録画したい場合や、深夜人通りが少ない時間帯だけ録画したい場合、または外出している日中の時間だけ録画したい場合など、特定の時間・スケジュールを設定して録画することができます。
この機能によってデータ保存容量を節約できるメリットがあります。

モーション検知録画(動体検知録画)

何らかの動きをセンサーが検知した際に録画機能が働く、モーション検知録画(動体検知録画)機能を利用して録画する方法もあります。具体的には、検出の範囲や動きのスピード、動きの大きさなど細かく設定することが可能です。
この方法を使って、例えば夜間、自宅に人が侵入してきた場合のみ録画機能を動作させることができます。
スケジュール記録録画機能と同様、この機能によってデータ保存容量を節約でき、必要な部分を長時間録画できるメリットがあります。

防犯カメラの映像を適切に録画するために

防犯カメラ映像を録画できる時間の長さは、使用するレコーダーの容量やフレームレート、画質や圧縮方法など、さまざまな要素によって左右されます。
複数の要因が防犯カメラの録画時間に影響するため、録画を行う際は事前に録画の目的や録画しておきたい時間を明確にしておくことが大切です。
せっかく防犯カメラを設置したにも、かかわらず求めていた映像を録画できなければ防犯カメラの存在自体意味がなくなってしまいます。
今回の記事を参考に、十分余裕を持って録画できるように準備することをおすすめします。