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ぼやけた防犯カメラは故障?かんたんな対処方法と修理すべき症状


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防犯カメラがぼやけた時はどうすればいいのか?だれでもかんたんに防犯カメラのぼやけに対処できるように、防犯カメラのメンテナンス方法と防犯カメラを修理するべき症状について説明します。お家やオフィスの大切な資産を犯罪から守るために、ぼやけた防犯カメラは放置せずに適切に対処しましょう。

防犯カメラがぼやける原因

防犯カメラがぼやけると、修理が必要な故障なのか自分でなおせるエラーなのか気になるところです。
ここでは防犯カメラがぼやける5つの原因について紹介します。

  • レンズが汚れている
  • ピントが被写体にあわない
  • 一時的な不具合
  • レンズが曇っている
  • 逆光

レンズが汚れて防犯カメラがぼやける

24時間ずっと屋外にある防犯カメラは、土煙や雨水により埃や汚れが蓄積していきます。
蜘蛛もよく巣をはります。
レンズの汚れも被写体としてカメラに捉えられるので、ピントが土埃や汚れに合わさると防犯カメラの映像はぼやけ
てしまいます。
汚れたガラス窓では外の景色が鮮明に映らないのと同じように、汚れたレンズでは防犯カメラの撮影はきれいにできません。

ピントが被写体にあわずに防犯カメラがぼやける

カメラは位相差検出式やコントラスト検出方式といった、ピントを合わせる仕組みを使っています。
防犯カメラに1/3以上の映りこみがあると、防犯カメラのピントはそちらに合わせる可能性があります。
意図していない撮影ポイントをカメラが撮影対象として認識してしまうんです。

もし、木の枝や蜘蛛の巣、屋根の一部が防犯カメラに映りこんでいると、撮影ポイントにピントがあわずに防犯カメラはぼやけてしまいます。
スマホのカメラでピントがズレるのと同じように、防犯カメラも撮影スポットとのピントが合わなければ鮮明な録画はできません

一時的な不具合で防犯カメラがぼやける

防犯カメラはスマホやパソコンと同じように、内部の処理システムで稼働しています。
製品の初期不良でさえ2~4%程度あるといわれているので、防犯カメラの一時的なバグもそれなりに確率は高いといえます。
軽度なバグであれば、防犯カメラを再起動することで解決することは多いので、防犯カメラの再起動を試してみましょう。

レンズが曇って防犯カメラがぼやける

屋外の寒暖差をうけやすく、防犯カメラの温度差は1日に10度以上あるといわれています。
特に、梅雨時期や気温の冷え込む冬の朝方や夜中には結露が発生しやすく、映像はぼやけることがあります。
冬の教室の窓ガラスが真っ白になるように、結露を取り除かなければ防犯カメラは撮影できません。

逆光で防犯カメラがぼやける

太陽の光が直接レンズに当たると、防犯カメラでは黒とびや白とびといった現象が起きます。
被写体と背景の明暗差が強く出る逆光では、被写体である犯人の顔や車のナンバーが黒く隠れてしまうこともあるんです。
太陽に向かって運転している時のように眩しい光によって一部がボヤけた映像になる可能性があります。

また、夜間の赤外線暗視の状態で映像がぼやける場合は、被写体に白いもの(白い屋根など)がないか確認してください。
雨除けの可動式の傘が付いているバレット型カメラの場合、傘が前に出すぎて赤外線が傘に反射している可能性もあります。

防犯カメラがぼやける対処方法

防犯カメラのぼやけには、自分で対処が可能なものもたくさんあります。
防犯カメラのぼやけを解消する5つの方法を試してみましょう。

  • レンズを拭く
  • カメラの設置位置を調整
  • カメラの再起動
  • 曇り止めを塗る
  • 逆光補正機能のあるカメラに交換する

レンズを拭いて防犯カメラのぼやけをなおす

屋外にある防犯カメラのレンズは1ヶ月もあれば汚れがたまります。
メンテナンスは10分程度で終わるので定期的に清掃しましょう。
レンズ汚れを取り除くには2つのステップで清掃します。

  1. カメラの土埃を風で飛ばす
  2. クリーナーでやさしく汚れを拭き取る

1.カメラの土埃を風で飛ばす

エアブロアーやエアダスターなどを使い、レンズの汚れを風で吹き飛ばします。
汚れがついたままで拭き取ると細かなキズがレンズにつくので、先に汚れを吹き飛ばしてから吹き上げます。
人の息を吹きかけると唾液が付着する可能性もあるので、専用のブロアーを使いましょう。

2.クリーナーでやさしく拭き取る

レンズのクリーニング液を適量付けて、クリーニングクロスや眼鏡拭きで優しく吹き上げます。
レンズの中心から円を描いて外に拭き上げるのがコツです。
無水エタノールの清掃で構いませんが、カメラの質を維持するには専門のクリーニング液をオススメします。
また、布もカメラ専用のものを用意すると質高く仕上がります。

カメラの設置位置を調整して防犯カメラのぼやけをなおす

カメラに異物が映りこんでいる場合は、異物を取り除いてください。
木の枝や蜘蛛の巣など防犯カメラに映り込んでいる場合は、取り除きます。
屋根や柱のように動かせない建造物の場合は、カメラの角度を調整してカメラの近くに邪魔な物が映らないようにしてください。

カメラを再起動して防犯カメラのぼやけをなおす

一時的な不具合の場合は、カメラの再起動で回復することもあります。
再起動しても同じ症状が繰り返し起こる場合は、防犯カメラ自体に異常があると思われます。
3回以上連続してボヤける場合は、修理や交換で対処しましょう。

曇り止めやヒーターで防犯カメラのぼやけをなおす

まずは、基本的なレンズ曇りであればくもり防止剤をレンズに塗ることで解決することがあります。
メガネ用の曇り防止剤でも構いませんが、光学レンズ専用の曇り防止剤も販売しているので、レンズの質を保つには専用の曇り防止剤を購入しましょう。

それでも、解決できない場合はカメラ用凍結防止・曇り止めヒーターを取り付けることで、防犯カメラのぼやけの対処ができます。

カメラを下に向けてぼやけをなおす

西日が差す方角や朝日のまぶしい東向きに防犯カメラを設置する場合、防犯カメラに空が映りこまないように下向きに設置するのが基本です。
また、空が映るようであれば北側にカメラを向けたり、一日を通して日がまったく当たらない場所を選んで設置するのもいいかと思います。

防犯カメラのなかには、逆光でも人の顔や車のナンバーまで捉える逆光補正機能のついたカメラもあります。
屋外にカメラを設置するのであれば、逆光補正のカメラに交換するのも大切な資産を守るために必要かもしれません。

防犯カメラの修理や交換が必要なぼやける症状

これらの2つの症状が出ている場合、レンズのぼやけは解消できません。
販売店へ修理や交換の相談をしてください。

  • レンズのピント調整機能が故障している
  • レンズ内部のカビや染み

レンズのピント調整機能が故障したら修理や交換

防犯カメラのレンズは複数枚のレンズを組み合わせることでピントを調整しているため、常にレンズ内部では細かな収差調整の動作を繰り返しています。
もし、ピントの調整機能が故障している場合は、購入した店舗へ相談のうえ修理か交換が必要です。

レンズ内部のカビや染みは修理や交換

寒暖差や湿気によるレンズの結露が繰り返されると、カメラレンズ内部にカビが生えたり染みができたりします。レンズ内部の汚れは素人では取れないので、購入した店舗へ相談のうえ修理か交換が必要です。

レンズ内部の曇りについては、こちらの記事も参照ください。

https://bouhancamera-choice.com/bokeh

レンズの交換でぼやけた防犯カメラの修理や交換

防犯カメラの種類によっては、レンズマウントからレンズを取り外して、新しいレンズへ交換できる機種もあります。
ただし、防犯カメラの耐用年数は5年程度であるため、あまりにも古い防犯カメラであれば、本体ごと交換した方がいいかと思います。

すでに録画した映像がぼやけていたら専門機関へ

すでに録画した映像がぼやける時でも対処できないのか?と疑問に思う方へ解決方法を紹介します。
ぴんぼけした映像を復元することは、市販の画像補正機能ではほぼ不可能ですが、法的な証拠として提出できる補正をしている専門機関もあるんですよ。

ぴんぼけした映像は基本的に補正できない

少しもやのかかった映像であれば画像の補正も可能なのですが、ピントのぼやけた映像を補正するのは、雨の日に青空を撮影するぐらいありえない話です。
市販の画像加工ソフトではまず映像の補正はできません。どうしても映像を解析したい場合は専門機関に依頼を出します。

法的証拠として残すならフォレンジック調査

フォレンジック調査は、法的な証拠能力としての機能を持ちながら画像や動画を復元する作業です。
削除したデータの復元や、通信ログ、修復記録、画像解析など犯罪の法的根拠として復元します。
防犯カメラがぼやけている場合は、5つの選択肢があります。

  • フォーカス補正
  • モーション補正
  • 高解像度化
  • ナンバープレート角度補正
  • レンズの歪み補正

その他にも、輪郭鮮明化やヒストグラム補正などさまざまな補正で防犯カメラの映像を改正します。

防犯カメラのぼやけは定期的なメンテナンスで防ぐ

寒暖差の激しい屋外にある防犯カメラは、風雨にもさらされる過酷な状況で24時間稼働しています。
何年も経つと汚れの蓄積やレンズ内部の不具合も発生するので、定期的なメンテナンスでいつまでも活躍して欲しいですね。