【インタビュー】クラウド録画の先駆者Safie(セーフィー)!"誰でも簡単に高機能なカメラ"を追い求めるとこうなった

クラウド録画サービスSafie(セーフィー)|セーフィー株式会社佐渡島隆平

みなさん、こんにちは。カメチョ編集部の産賀です。防犯カメラ・監視カメラメーカー様インタビューと題した突撃インタビュー企画として、今回は、クラウド録画のネットワークカメラサービスとしてカメチョでも何度かご紹介している「Safie(セーフィー)」を開発、サービス提供しているセーフィー株式会社の代表、佐渡島 隆平氏にお話を聞いてきました。

セーフィー株式会社のエントランス

[インタビュアー/写真/執筆:産賀、編集:カメチョ編集部]

セーフィーについて

Safieは、誰でも簡単に自宅や店舗の見守りや防犯チェックを行えるようにした録画機が不要のクラウド型監視カメラサービスです。スマートフォンなどのモバイルデバイスやPCのブラウザからアクセスすることで遠隔地からのリアルタイムモニタリングができるほか、クラウド上への録画機能を搭載しているので、動体検知と組み合わせて動きがあったときのみ通知を行うなどの活用も可能になっています。まさに、だれもが自宅や店舗の見守りや防犯チェックを行えるようになるクラウド型セキュリティサービスです。

価格

Safie HOME カメラ本体:19,800円(税別)
クラウド7日間録画プラン:月額980円(税別)
Safie PRO カメラ本体:19,800円(税別)~
クラウド録画プラン:月額1,200円/7日間(税別)~

セーフィー株式会社CEO 佐渡島 隆平

セーフィー株式会社、CEO佐渡島隆平

1979年生まれ
1999年Daigakunote.com創業(CEO)
2002年ソネット株式会社入社
2010年モーションポートレート株式会社入社(CMO)
2014年セーフィー株式会社起業

セーフィーが生まれるきっかけは私自身のネットワークカメラに対する「違和感」からだった

――セーフィーというサービスを開発したきっかけを教えてください。

(佐渡島)
時期としては、自分に子供が生まれて、自宅を建てるタイミングでした。そこで自宅に防犯カメラを導入しようと考えました。そこで業者にお願いしようとすると、どうしてもアナログカメラを提案されたりして、利便性を含めた性能の割に金額が高額になってしまい、驚きました。初期費用が数十万円で月額費用も数千円かかってしまうアナログカメラが果たして利用されるべきなのか、と疑問に思ったんです。

――なるほど、では製品のコンセプト自体は佐渡島さんご自身の経験から着想を得ていたんですね。

(佐渡島)
そうなんです。そして、私自身が以前所属していた会社で顔認証技術を含めた画像認識を扱っていたことが背景としてあり、それなら遠隔監視機能が付いたアクションカメラを導入すればよいのでは?と考えたのがきっかけです。当時からアクションカメラのGo Proなどが流行っていましたし。そこで、クラウドサーバー上に録画が出来て、モバイル端末で見ることが出来るサービスを考え着きました。そして後ろの席に座っている同僚の技術者に実現が可能か相談したところ、技術的には問題ない、と言われたんですよ。

――いや、なかなかそんなプロダクトを実現できる技術者が身近にいる環境ってないですよね。

(佐渡島)
そうなんですけどね。そこで、試作品の製造に着手し始めました。カメラとチップセットのハードウェアを自分たちで開発、製造するのは骨が折れるので、ひとまずアメリカのAmbarella(アンバレラ)社というネットワークカメラのチップセットメーカーにSafieのプロダクトについて相談したところ、話を聞いてくれて、ハードウェアの提供元として日本のエルモ社さんを紹介いただきました。ハードウェアの問題はそこで何とか目処が付いたわけです。

※Amballera社はシリコンバレーにあるネットワークカメラ用のLSI/チップセットを主に製造するメーカーで、Alphabet(旧google)傘下のスマートホーム関連製品を製造するNEST Lab社の製品(米国では一般家庭向けのネットワークカメラとして約13%の製品シェアを持っている)にも採用されている。

――ということは、初期に想定していた製品の条件としては、まず設置が容易であること、加えてネットワークを経由してクラウド上にデータを保存しておけるという製品コンセプトがあったわけですね。

(佐渡島)
付け加えると、スマホでの使い勝手ですね。クラウド上のデータや検知した記録をスマホなどのモバイル端末などに通知し、端末から閲覧、確認が出来る機能が必須でした。あとは配線不要でワイヤレスで簡単に繋げることが出来る、と。

Safieの3つの大きな特徴[編集部記]

  1. 設置・設定の容易さ(設置費用・工事費が抑えられる)
  2. クラウド上に録画が出来る(録画機が不要でデータを安全に保管できる)
  3. スマホやタブレット、PCでいつでも手軽に映像が確認できる

当初のコンセプトは賢くなる「インテリジェントカメラ」になれば良いなという考えがありました。具体的に言うと、カメラ自体のファームウェアとスマホにインストールするアプリがアップデートされるのに伴って機能と用途が拡張され、用途にフィットした製品に進化していくサービスということです。
そして、どちらかというと『カメラ』という製品を販売しているというより『サービス』を提供している、と考えています。録画データをカメラ本体やレコーダーなどのローカルに保存しておくのではなく、クラウド上に保存し、解析を行うことで有効活用するという考え方はサービスとして提供する、というコンセプトから生まれています。クラウドに保存することでよりセキュアに情報を管理できるというメリットも副次的な効果としてありますが。

――確かに現在、防犯カメラは設置場所や用途の違いこそあれ製品自体の機能がアップデートされていくというものではないですからね。そこに『学習』や『進化』が当たり前のスマホアプリの概念を持ってくるのは当然だったわけですね。

社内で開発を完結させることの意味

――では、ハードウェアを除いたソフトウェア側は自社で開発を?

(佐渡島)
はい、その部分を社内で完結させることでメリットはサービス開発時点から考えていていました。カメラもいわば小さなコンピュータなので、ファームウェア※の部分からプログラミングを作成して制御することで、ハードウェアの性能を十分に発揮することが出来る上、クラウドサービスや他社サービスとの連携もスムーズになります。ですからクラウドサーバーで稼動するソフトウェアやもちろんスマホのアプリ、そのデザインに至るまで細部まで自社でこだわりをもって開発しています。この部分は他社には真似できない優位なポイントかなと思っています。

※ファームウェア(firm-ware)とは、コンピュータなどの電子機器の動きを決めるプログラム群のことです。PCのOS(オペレーティングシステム)などもファームウェアに含まれる。

企業家精神というより、社会を変革できるサービスを創造する好奇心みたいなものがあった

――Safie PROのサービスの内容について教えてください。

(佐渡島)
昨今のWebサービス、例えばGoogle DocsやGoogle SpreadsheetなどのGoogle Appsなどは、B(ビジネスユース/対企業向け)サービスとC(コンシューマー/一般消費者)向けのサービスの垣根は徐々になくなりつつあると考えています。SafieでもBとCの垣根はできるだけ低くしたいと考えていて、本来ならサービスとして別ブランドで提供する必要は無かったんですが、何しろベンチャーとしてスタートしていたので、プロフェッショナルユースのサービスをいきなり企業向けに開発しても、サービス知ってもらうのが難しかったし、リスクの面でもプロモーションの面でも難しかったんです。そこでクラウドファウンディング※を活用してC向けにサービスをスタートさせ、B to Bにもサービスを分岐させていくという戦略を採りました。B to Cは、「自分でやったらこんなに簡単で、なおかつプロフェッショナルなサービスが使えるんだ」というスタンスなのです。Safieの基本となるサービスが利用できるので、他社に引けをとらない素晴らしいサービスです。

※クラウドファウンディング:投資家に限らず、金融機関や投資家に限らず、不特定多数の一般人がベンチャー企業などに投資を行うことが出来る小規模投資プラットフォームサービスのこと。Safieはサイバーエージェントグループが運営する「Makuake」にて資金調達プロジェクトを成功させている。

――なるほど、では当初から法人向けプランを提供する用意はあった、ということですね

はい、Safie PRO独自の機能としては、カメラの映像の閲覧権限を設定できること、などがあります。

今後はSafie PROの方を中心に機能追加を行う予定になっています。

Safie PRO限定の機能(編集部記)

  • 最長360日までの長期間録画のプランが選べる
  • 15人までにアカウントを設定できる機能
  • 映像閲覧権限の個別設定が可能なシェア権限設定
  • 月に72時間分までの動画の一括ダウンロード機能
  • 120分のムービークリップ機能

――なるほど。PROではない「Safie HOME」では、ライブ視聴のみが出来る月額無料プランも用意されており、試用してみてから有料版へ移行する場合もある程度あるのではないかと思いますが、Safie PROでは、使用目的ありきでコストを含めて検討しているユーザーが多いということですね。確かにライブ映像の閲覧のみが出来るアカウントを発行できる機能などがあれば飲食店やスタッフの管理などでも非常に役立ちますよね。

佐渡島隆平

(佐渡島)
はい、そしてそういったユーザーの目的にフィットするサービス・価値を提供するという意味においてはカメラの機種の選択肢が豊富である※ということが大きく寄与しているはずです。

※Safieのサービス開始当初は1機種(エルモ社製QbicクラウドカメラCC-1)のみだったカメラも、Safie PROでは業務用ネットワークカメラの世界シェア1位のAXIS COMMUNICATIONS製品が利用できるようになったことで、現在は用途に応じて200種類を越える製品が利用できるようになっている。

当初想定していなかった用途も含めると利用法は多種多様

(佐渡島)
それ以外では、やはり移動できるという点のメリットはユーザー様から支持いただいています。これはPROプランだけに限ったことではないのですが、設置が簡単で繋ぐだけで設置が出来るということは、取り外しや位置の移動も同じく簡単に出来るということなんですよね。実際、大手のゼネコンや大手アパレルチェーンなどでも活用されています。

――というと?

(佐渡島)
特に不動産などの建築現場や資材置き場などは一時的な利用が必要になることが多いですよね。そういった場合に一つの現場作業が終わったら次の現場にカメラを移して利用する。といった使い方をされてらっしゃいます。アパレルの店舗においては週変わりで売り場のレイアウトを変更したりします。店舗によっては日ごとに変更する場合もあるのですが、そういったアパレル店舗においては防犯上意識しておかなければならないカメラの死角となる空間が週単位、日単位で変わっていては固定されたカメラでカバーするのが困難になるんです。もちろん売り場の混雑状況や売れ筋商品の把握などのマーケティングとしても有効活用にもつながります。

――なるほど、取り付けが簡単というメリットは最初に導入するときだけのメリットではないということですね。そういった形での利用法があるとは思いませんでした。

Safieが常時録画である理由~真にユーザーのことを考えると常時録画という選択になる~

――ところで、Safieはクラウド録画カメラサービスとして業界でもかなりの知名度を誇るまでになっていますが、他社サービスなどで動体検知とクラウド録画を組み合わせて録画データ容量やデータ通信量を抑えることが出来るサービスもいくつかありますが、Safieも常時録画ではなく部分的に録画を行うというプランニングはないのでしょうか。

(佐渡島)
ありません。確かに、動体検知の技術自体はユーザーから見ると高度な技術を搭載した高機能なカメラに見えるかもしれません。ですが、検知してから録画を行うサービスというものが本当に役立つかどうかを突き詰めて考えると、最適解とは言えない部分があるんですよ。例えば、夜間に盗難に合った場合には犯行現場を押さえるというのも確かに重要ですが、検知されていない部分も映像としてあったほうが使いやすいんじゃないかと考えています。まず、優れたデザインをもったインターフェースを持っていても、結局目的とする動画ファイルを探す手間が掛かってしまったり、ファイルが複数に分かれてしまうなどの理由です。さらに、犯人が犯行を行う前の段階からも何らかの手がかりが得られる場合もありますし。さらに言ってしまえば、動体検知が100パーセント信頼できるかについても私は少し疑問に思っています。赤外線センサーなのか、映像をフレームごとの差を判別する仕組みなのかという技術的な違いはありますが、いずれにしても、検知技術自体は人間の認識能力と比較すると実用の域には達していなくて、真にユーザーのことを考えると常時録画という選択になるんです。動きを検知するという“仕組み“自体も人間の機能・認識とは少し離れたものですよね。検知機能を核としてサービスを構成してしまうと、ユーザーにとっては分りにくくて、使いづらいサービスになってしまうのではないかという懸念がありました。ですので、Safieでは動体検知や音声検知自体は付加的なものという位置づけです。

――なるほど、確かに利用するユーザーから見ると常時録画してくれていると考えると安心感が違いますね。では最後に今後の製品・サービスの展開や機能拡張について教えてください。

(佐渡島)
今後はハードウェアの選択肢を増やすことを考えています。現在はアクシスコミュニケーションズ製のカメラがSafieのサービスで利用できるようになっていますが、今後もより高性能な機能のカメラを提供できるように検討しています。また、今後は画像解析を用いたナンバープレートの解析や車両の台数のカウントなどニーズの大きなものから対応していきたいと考えています。

――本日は長い間ご対応ありがとうございました。

クラウド監視サービスSafie(セーフィー) 公式HP

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